JUFA 全日本大学サッカー連盟

全日本大学選抜
第28回ユニバーシアード競技大会(2015/光州) 練習レポート(7/3、4)
2015/07/04
 ユニバーシアード日本男子代表は初戦のイラン戦を終え、3日と4日にBoramae Football Parkにてトレーニングを行いました。

 3日は男女ともに試合がなく、全参加チームの練習時間を確保するために各チームに割り当てられた時間は50分と短めでした。

 トレーニング前には、隣のフィールドで同時刻と練習を予定しているユニバーシアード日本女子代表と一緒に記念撮影を行い、その後には改めて現地入りした選手、スタッフで記念撮影をいたしました。

 撮影後、日本はイラン戦に出場したメンバーが軽めのジョグとストレッチで調整、サブメンバーは短い時間ながらもシュート練習も含めた内容の濃いメニューをこなしました。

 4日は、5日の試合が行われる11時台、太陽が照りつける中トレーニングをスタートしました。軽いアップのあと、2グループに分かれてパス回しの練習。次第にスピードアップをして変化をつけます。さらにピッチの半面を使い、タッチ数に制限をつけてのミニゲームを行いました。

 その後はコーチを入れてフルコートで11対11のゲーム。試合の中でセットプレーになったときは、神川監督が一度止めて確認を促すなど、攻守両面でセットプレーに対する警戒と重要性をのぞかせました。最後にPKの練習をし、この日のトレーニングは終了。残り時間はフリーとし、各人がシュート練習、ダッシュなどそれぞれに補足練習をし、1時間半の練習時間を最後まで使いきり、明日の試合に備えていました。

 以下、トレーニングの選手コメントです。


■福島春樹(専修大・4年・GK)

 イラン戦は、この1年半の間に想定して行ったゲームや、ミーティングで話し合ったことが現実に起こったと感じでした。その中で後半の立ち上がりに許してしまった失点は、しっかりと集中していれば何も問題がなかったと思います。それでも、そこから気持ちを切り替えて点をとりにいこうとした結果、逆転ができたのはよかったです。あそこが、この試合のターニングポイントでした。ただ、もっともっと気を引き締めてかからなければいけないと思いました。
 前半に何度かビッグチャンスがあり、そこで点を取れなかったことで、後ろから見ていてじれったさは少しありました。けれど、(攻撃を)やり続ければ点は入ると皆で話しあっていたので、そこまで心配はしていませんでした。
 失点シーンは、もう少しに力があれば防げたのではないかと思う部分もありました。そこは反省点ですが、まだ大会は始まったばかりなので、もっとコンディションをあげて次に臨みたいと思います。

■松下佳貴(阪南大・4年・MF)

 前半は自分たちが優位にボールを持てていましたが、相手のスーパーセーブもあって点をとれず、なかなかリズムが掴めませんでした。そういう中でも、焦れないようにというのは全員が意識していましたし、絶対に点をとれると信じていました。後半、集中しようと話をしていた矢先に失点してしまったのは残念ですが、焦らず逆転勝ちできたことはよかったと思います。
 個人的には相手が引いて守る中、その隙間で受けるようなプレーがまったくできませんでした。あまりチームに貢献ができずに、不甲斐ないというか、物足りない感じはあります。ボールを受けたいという気持ちが出てしまい、(位置が下に)落ちてしまうところもあったかもしれません。もう少し、前でボールを受けるように意識しなければ、と思いました。
 自分たちはユニバーシアードのために1年半を費やしてきました。この大会で結果を出すことが、今までやってきたことが間違いでなはないということを証明できる唯一の機会だと思うので、これまでやってきたことを信じて、結果を出したいと思います。

■新井一耀(順天堂大・4年・DF)

 初戦は相手の戦い方がわからない状態の中で試合に臨んだのですが、前半はしっかり対応できたと思います。点は取れませんでしたが、しっかり守って相手の特徴でもあるカウンターやセットプレーからやられることはなかった。後半の立ち上がりに失点してしまったのは反省点ですが、そこから崩れずに立て直して逆転できたのは、グループリーグを突破する上でいい経験にもなったと思います。大きな勝利でした。
 相手がプレスにこなかったこともあって、横パスを出したら前が空いたので、自分からも前に出ていきました。少しでも攻撃の人数を増やそうと、意識的にボールを前に運んだ部分はあります。けっこう間が空いていたので、そこに選手が流動的に出入りして、自分もボールが出しやすかった。ただ、後半は失点したことと、逆転するまでの時間帯はみんなの集中が切れていたと思うので、1試合・90分間を通していいプレーができるようにしたい、と思いました。