JUFA 全日本大学サッカー連盟

デンソーカップ
「第30回デンソーカップチャレンジサッカー宮崎大会」最終日マッチレポート
2016/03/07
 「第30回デンソーカップチャレンジサッカー 宮崎大会」第3日目が3月6日に行われた。順位決定戦となる最終日、決勝戦では、関東選抜Aと関西選抜の東西頂上対決が行われた。


○東海・北信越選抜と、中国・四国選抜の7・8位決定戦。

 雨の中行われた7・8位決定戦は、両チームともにロングボールを前線に入れ、リズムを掴もうとする展開となった。そんな中、前半の6分に東海・北信越選抜の17番・渡邉柊人のロングボールを受けた9番・知念慶が、角度のないところから華麗にシュートを決めて先制点を挙げる。試合開始早々に失点した中国・四国選抜は、1トップの19番・勝田一秀を基点として攻撃を組み立てようとするが、東海・北信越選抜のディフェンスの対応に、フィニッシュまでつなげることができない。結局、東海・北信越選抜が1点リードのまま前半が終了する。
 後半に突入してからも、依然として東海・北信越選抜のペースのまま試合が進む。動きのよいパス回しで積極的に攻撃を仕掛け、追加点を狙うが、中国・四国選抜のGKの好セーブによりゴールチャンスを作ることができない。しかし終盤の86分、ゴール前の混戦から7番・武田拓真がゴールを決めると、2-0で東海・北信越選抜の勝利となった。


○全日本選抜と関東選抜Bの5・6位決定戦。

 試合開始早々の2分、関東選抜Bの17番・相馬勇紀のコーナーキックを3番・附木雄也がヘディングで折り返すと、2番・永戸勝也が左足でシュートを放ち先制点を決める。失点した全日本選抜は、7番・重広卓也を中心にいくつか決定機を作りだすものの、どうしても決めきることができない。すると16分、14番・米田隼也のシュートを相手ディフェンダーがクリアしたところを、再び2番・永戸が押し込んで2点目とする。2点を失った全日本選抜だったが、前半のロスタイム3分に11番・山口一真が1点を返し、1-2で前半を折り返す。

 後半、全日本選抜は2名の交代で攻勢に出る。64分、7番・重広のクロスを9番・ジャーメイン良が頭で合わせ同点に追いつく。関東選抜Bは失点直後に5番・山田将之を投入し、3バックで反撃に出るが、80分全日本選抜にPKを与えてしまう。これを8番・手塚朋克が決めて逆転に成功。その後関東選抜Bは反撃も及ばず3-2で全日本選抜の逆転勝利となった。


○北海道・東北選抜と、開催地域代表として表彰台に上りたい九州選抜の3・4位決定戦。

 前半から九州選抜が攻勢に出るものの決めきることができない。北海道・東北選抜は粘り強い守備で九州選抜に得点を許さないものの、前半のシュート数は0本と、シュートにまで持ち込むことができない。

 0-0で折り返した後半、両チームともに前線の選手を入れ替え、攻勢に出るが90分では決着がつかず、勝負はPK戦へ。PK戦では北海道・東北選抜が1人、九州選抜が2人失敗し、4-3で北海道・東北選抜の勝利となった。


○陸上競技場で行われた、関東選抜Aと九州選抜の決勝戦。関東選抜Aは9年ぶり、関西選抜は3年ぶりの優勝がかかる一戦となった。

 前半開始からお互いに決定機を作ることができずにいたが、関東選抜Aの5番・塚本孝輝が負傷によって退場。交代選手が入るまでの隙を、関西選抜は見逃さなかった。29分、ディフェンダーのクリアボールを拾った関西選抜の6番・池上丈二のパスを8番・出岡大輝が頭で決めて先制点を奪う。その後関東選抜AはGKとの1対1など決定的なチャンスを迎えるものの、それを得点につなげることができない。すると36分、コーナーキックから関西選抜8番・出岡が2点目をあげる。その直後の39分にもゴール前の混戦から8番・出岡が抜け出しハットトリックを達成。前半を3-0で折り返す。

 後半に入り関東選抜Aは59分にPKを獲得。7番・道渕諒平が決めて1点を返したが、その後追加点をあげることができず1-3で関西選抜の優勝が決まった。


 第30回目となるデンソーカップチャレンジサッカー大会は関西選抜の3年ぶりの優勝で幕を閉じた。最終順位は以下の通り。

1位 関西選抜
2位 関東選抜A
3位 北海道・東北選抜
4位 九州選抜
5位 全日本選抜
6位 関東選抜B
7位 東海・北信越選抜
8位 中国・四国選抜

 なお、大会MVPには、決勝戦でハットトリックを達成した、関西選抜の出岡大輝が選ばれた。