JUFA 全日本大学サッカー連盟

全日本大学選抜
『第30回ユニバーシアード競技大会(2019/ナポリ)』第2戦(vsロシア)マッチレポート(監督、選手コメント)
2019/07/09

 初戦のアルゼンチン戦から、旗手怜央、田中駿汰をのぞく11人中9人を変えるターンオーバーでロシア戦に臨んだ『第30回ユニバーシアード競技大会(2019/ナポリ)』の第2戦。すでにグループステージ突破が決まっているチーム同士の対戦は、無理をせずにいこうとするロシアに対して日本が前半から積極的に攻撃をする展開となった。前回大会王者として、無様な戦いを見せるわけにはいかない。グループリーグ首位突破は最低条件。そんな日本の想いを表すかのように、先制点は早い時間に生まれた。



 13分、左サイドの小柏剛が得意のスピードで一気に相手を抜き去る、とそのままゴール前にクロス。ファーサイドにいた林大地がヘディングシュートを叩きこみ、先制点を挙げる。アルゼンチン戦では自身のゴールがオウンゴールに変更され「次は間違いない自分のゴールを決める」と宣言していた男が、有言実行のゴールを決めてチームを盛り上げた。

 日本はその後も主導権を握り続け、20分には右サイドから抜け出した金子拓郎がニアに押し込み追加点。さらに24分には、旗手怜央が中盤でボールをカット。右サイドでパスを受けた金子が狙いすまして放ったシュートは、逆サイドのポストを叩いてそのままゴールイン。金子の連続2得点で、日本は3-0とリードを広げる。



 しかし日本は攻撃の手を緩めず、36分には旗手が自らゴール前まで持ち込み、GKとの1対1を制してダメ押しの4点目。4-0と大きくリードして試合を折り返した。

 日本が大量得点を挙げたことで逆にロシアが「グループ2位抜けでもいいとブロックを作ってきた」(松本直也監督)。ハーフタイムに明本考浩、本村武揚、54分には紺野和也を投入するなどして修正を試みた日本だったが、引いて守るロシアをなかなか崩すことができない。逆に76分にはカウンターからロシアの突破を許し、ゴール前で逆サイドに振られて失点。しかし、その後は集中力を切らさず4-1のままタイムアップ。日本は初戦に続く大量得点で2連勝し、Dグループ首位で準々決勝戦に臨むことになった。



 準々決勝戦の相手は、Aグループ2位の韓国。春に韓国で行われた『DENSO CUP SOCCER 日韓(韓日)大学定期戦』では延長戦の末、PKを与えて敗れている相手だ。「本当に悔しい思いをした」(中村帆高)だけに、リベンジに懸ける想いは強い。日本は中1日、韓国は中3日で試合に臨むことになり、不利な部分もあるが「日韓戦はそういうところを超越している」と松本監督。「ただただ勝ちたい。気持ちと気持ちのぶつかりあいになるだろう」(中村)と予測される、好敵手との一戦は7月9日(月)21時(現地時間/日本時間7月10日午前4時)に、初戦が行われたStadio San Francescoで行われる。



松本直也監督



 まさに、ザ・ユニバという試合でした。互いにグループリーグ突破が決まっている状況でしたので、ロシアがどうくるのかとは思っていました。日本は中1日の試合でしたからターンオーバーで戦いましたが、ロシアも同じようにターンオーバーできた。そのうえで、日本が本当に早い時間帯に、立て続けに点をとったことで、ロシアが完全に2位抜け狙いで守備のブロックをつくってきた。早い時間帯に点を取れたことはよかったと思うし、ロシアが次を考えて選択したプレーなので、それは仕方のないことです。けれど、日本がこれまで勝ちきれなかったのは、勝つためにはどう崩すか、どう勝負をつけるかといったところでうまくいかず、PKやセットプレーで敗れてきた。そういう意味では、後半は1本でもいい、崩して点を取りたかったというのが正直な気持ちです。ただ、結果としては次のラウンドにつながりましたし、そこは評価したい。けれど失点もありましたので、もう一度気を引き締めて準々決勝に臨みたい思います。
 準々決勝の対戦相手は韓国になりました。3月の『DENSO CUP SOCCER大学日韓戦定期戦』ではやられていますので、そういう意味ではしっかりと韓国に勝って次に進みたいという気持ちは強いです。やはり韓国に勝たないと世界一にはなれないということだとも思っています。韓国は中3日、日本は中1日ということで相手のほうが有利だとは思いますが、日韓戦はそういうものを超越しているところがある。しっかり全員で勝てるようにがんばりたいと思います。


金子拓郎(MF・4年・日本大)



 ゴールシーンは2点ともは得意な角度、得意な位置からだったし、シュートにも自信をもっていました。枠内を狙って抑えめにニアを蹴ったのですが、うまく入ってよかった。相手は外国人ということもあって、ラフなプレーや球際の厳しさもあります。けれどそういうところでは無駄な挑発せず、うまくいなしながらも球際では負けないようにとは心がけていきたい。技術的には、日本のパスやドリブルは十分通用すると思っているので、自分としても積極的に仕掛けていきたいです。今日の相手はアルゼンチンと違ってショートパスも使ってきて、ある意味やりやすい部分はありました。次に対戦する韓国も、日韓戦で対戦してある程度わかっている相手なのでうまく対応していきたいです。


中村帆高(MF・4年・明治大)



グループステージ突破は決まっていたのですが、チームとしてはグループ1位で突破したいと話し合っていました。それが前半の4点につながったと思います。個人的には、アルゼンチン戦ではベンチでみんなが戦っているのを見て、(早く出たくて)ウズウズしていました。
 今日の試合は前半に点に絡めたし、金子選手とずっと話し合っていた形が出せてよかった。ただ、もっとタイミングにこだわってオーバーラップをすればよかったとも思いました。後半を振り返ると、もう少しクロスの質にこだわる必要もある。プレーの速さなどの面で課題も明確にっなたので、次の試合まで中1日ですが、修正していきたいと思います。
 日韓戦は自分も出場していて、セットプレー2発でやられて本当に悔しい思いをしました。だから今はどんなプレーをしようとかいうより、ただただ勝ちたいという想いだけがある。日韓戦は気持ちと気持ちのぶつかりあいだと思うので、明日はしっかり準備して挑みたいと思います。


角田涼太朗(DF・2年・筑波大)



 思ったよりも自分たちのペースで試合を進めることができて、よくいえばボールは支配できたけれど、悪くいえば決定打を打ち込むことができなかったという試合でした。前半に4点をとりましたが、後半に相手をもっと失速させる力が自分たちにはなかったと思います。
 どうしても相手に引かれると、ボールをもっていても難しい場面が多かった。それで後半は簡単にボールをはたいて、ということが多くなってしまった。もう少し相手を乱すようなポジションどりをできれば、もっと楽にボールを回せたのかな、とは思います。個人的にも課題の残る試合でした。
 3月の日韓戦、自分は出ていないのですが、話を聞く限りラフプレーや球際の部分で強くくるということで、この2試合とはまったく違う試合展開にはなると思います。ただ、自分たちがやることをしっかりやっていれば、絶対に勝てる相手です。すべてにおいて圧倒できるよう、チーム全員で準備していきたいと思います。


高嶺朋樹(MF・4年・筑波大)



 相手があまり強くなく、前半の早い段階で4点をとってゲームを終わらせられたと思います。ただ後半は相手に合わせてしまった部分があって、失点をしてしまった。準々決勝以降は、そういう甘さはなくしていきたいです。 自分にとってはユニバ初戦となりましたが、特に初戦の緊張はなかったですね。アルゼンチン戦をベンチで見ていて、むしろ早くプレーをしたいと思っていたので……。ユニバは中1日の5連戦ですから、スタメンが固定することはないでしょうけど、初戦に出られなかった選手はみんなモヤモヤしていた。今日はその思いを試合に出せたと思います。
 ただ、引かれた相手に対して、自分がどう中心になって組み立てるかという部分では課題が残りました。前からの守備などの部分で、もう少し積極的に声をかけて、チームを引っ張れればよかった。後半にキャプテンマークをつけたことについては特に意識はしていませんでしたが、大学に入ってから初めて(マークを)巻いたので……(笑)。特に全然キャプテンらしいことをしようとは考えず、いつもどおりプレーしようと思いました。
 (金子)拓郎が2点決めたので(印象が)薄れちゃいましたけど(笑)、北海道コンサドーレ札幌に内定した3人(高嶺、金子、田中駿汰)がスタメンで同じ試合に出られたのは、やっぱりうれしかったですね。


小柏剛(FW・3年・明治大)



 今日はアシストもできて、ドリブルにも手応えはあったんですけど、いちばんわかりやすい結果である得点が取れなかったことに悔しさもあります。残り3試合では点をとってチームに貢献したいと思います。
 アシストのシーンは、自分がボールをもったら(林)大地くんが中に入ってスペースを空けてくれたので、縦にいくことができた。クロスは、大地くんが(中に)いるだろうなっていう感覚で上げたらうまくいった。本当によかったと思います。松本監督から自分に求められていることは、スピードで背後に抜けることであり、ドリブルで前にいくところだと思っているので、今日の試合ではそこを発揮できてよかったと思います。
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