JUFA 全日本大学サッカー連盟

全日本大学選抜
全日本大学選抜・Uー19全日本大学選抜・関東大学選抜合同選考会 2日目監督・参加選手コメント
2016/07/18
 7月17日(日)に行われた、全日本大学選抜の宮崎純一監督、ならびに全日本大学選抜・U-19全日本大学選抜・関東大学選抜 合同選考会後の参加選手のコメントです。

【全日本大学選抜(候補)】

■宮崎純一監督

 今回の合同選考会は、(選考会の)会場がなかなか確保できずに苦肉の策として行ったものだが、結果として全日本選抜候補だけではなく、U-19年代の選手や関東選抜候補の選手など、多くの選手のプレーを見ることができて非常によかったと思います。

 選手にとっても、年下(U-19世代)には負けられない、大学を、そして関東を代表する選手には負けられないといった意識の中でプレーできたのはよかったと思います。今日のU-19のチームは最後の20分間は完全に(全日本を)上回っていたし、おもしろい発見もたくさんありました。

 全日本については久しぶりの招集ということで、プレー面だけではなく、オフ・ザ・ピッチの部分、それぞれがこのチームの中でどう動いていくかという部分も見られたことは大きな収穫でした。



■矢島輝一(中央大学・FW・3年)

 今日の試合は、自分の特徴や動き方を知っている人が多い中でやれたので、自分の得意なところをみんなが感じとって動いてくれたと思います。得点シーンも木戸(皓貴貴・明治大学)選手がいい動きだしをしてくれて、空いたスペースに自分が入った。やりにくさより、やりやすさのほうが大きかったと思います。

 ただ、今日は相手(関東選抜)が3バックで少し変則的だったので、正直引く時間は長かったと思います。それでも3バックだと自分のマーカーと1対1の状況になるので、少し(ボールを)入れてもらって、そこからのサポートというのを効果的にできれば、もっと攻撃的にできたかと思います。

 『デンソーカップチャレンジサッカー』で関東選抜Bで一緒にプレーした相馬勇紀選手(早稲田大学)は、今回もいいクロスをあげてくれるし、いい動きだしをしてくれました。また以前、木戸選手とプレーしたときも感じたのですが、今日も一緒にプレーしていてすごくやりやすかったです。

 やはりFWはゴールをとることが重要だと思うので、ゴールを取ることに対してどん欲にプレーしたつもりです。課題は、2試合目の途中から質が落ちてしたったこと。そこは中央大学やFC東京に戻って見つめ直したいと思います。

 今はFC東京の特別指定選手としてJ3の試合にでている分、どうしても自分への“見られ方”が前とは違ってくると思います。だからこそ、選ばれたら自分のスタイルを貫きとおしてアピールしたいと思います。

■木下諒(早稲田大学・DF・3年)

 チームとしては勝てなかったということで、即席チームとして集まるにしても、もう少し勝利に対しての意識を持ちたかったと思います。個人的には、攻撃面ではボールを動かすところや、前に厚みを加えるといった自分の特長を出せたと思うのですが、守備のところで後手を踏んだというか……。ちょっと広さがあったので、もう少しサイドハーフをうまく使うなりして守備をできればよかったと思います。

 昨日の天皇杯予選でも90分出ていたので、今日は60分まで(の出場)ということにしてもらっていました。ただ、アミノバイタルカップの準決勝、決勝では2日間で200分くらいやっているので……(笑)。自分としては運動量の部分も特長だと思っているし、サイドバックとして必要な部分でもあります。攻撃に厚みをもたせるというところはもちろんですが、守備の面で、こまめにポジションに戻るとか、そういう部分でも運動量は必要だと思っています。

 対戦した選手では、直接対峙した関東大学選抜の渡邊新太(流通経済大学)は、リーグ戦でも対戦していて、アクションを起こしているタイプなのでイヤなタイプの選手だなと思っていました。そしてベンチから見ていて気になったのは、U-19の旗手怜央選手(順天堂大学)。基礎的な技術が高くて、前に仕掛けるドリブルももっている。イヤな選手だなと思いました。味方であれば、明治大の小野雅史選手。技術が高いし、左足のキックや正確なロングフィールドをもっていて、いい選手だと思いました。

 今日の試合、手応えとしては十分やれたと思いますが、もっと突き詰めなければいけない部分もあります。たとえば60分という時間の中でも、得点に絡む動きや、アシスト、ゴールといったところにはこだわりたいし、インパクトを残さないといけない。疲れが出てきたときこそ、力の使いどころを見極める力がないと。自分の中で試合を組立てる力が必要だと思いました。


【U-19全日本大学選抜候補】


■旗手怜央(順天堂大学・FW・1年)

 今日は点を決めたことがいちばんの収穫だと思います。ただそれ以外は、シュートを1本しか打てていなかったので、もっとシュートを打たないといけない。

 相手は全日本大学選抜でしたが、やれるという手応えもあったし、もっとできたかもしれないという気持ちもあります。得点シーンは、左から(氣田)亮真(専修大学)がドリブルしていて。最初は寄ろうと思ったのですが、寄っても(ボールを)もらえないと思ったのでサイドに広がって。サイドでもらえたらドリブルしてシュートを打とうと思っていたので、そのとおりのゴールでした。練習していたとおりの形です。

 今回初めて一緒にプレーしたのですが、明治大の安部柊斗はボランチの位置でガツガツやっていて、そういうところがいいな、と思いました。対戦相手では早稲田大学の熊本雄太さん。今年、リーグ戦とアミノバイタルと対戦してきて、今回が3回目。これまで2回はまったく通用しなかったけれど、今日は点を決められたのでよかったと思います。

 今回の選考会で、得点はもちろんですが技術の部分はアピールできたのではないかと思っています。選抜候補として選ばれたのは、リーグ戦やアミノバイタルカップで得点をあげたり、技術を見せられたので、そこが評価されてのことだと思っています。

■眞鍋旭輝(桐蔭横浜大学・DF・1年)

 絶対に全日本大学選抜に入りたいと思っていました。その気合が空回りする部分はあったかもしれませんが、自分のストロングポイントであるヘディングは負けずに見せつけられたと思います。

 自分は1年生から試合に出させてもらっているので、ほかの選手より試合勘がある。だから今日は自分で試合をコントロールしようと思っていました。関東リーグで苦しい場面を何度も乗り越えてきたからこそ、今日は(自分が出た試合を)0で抑えられたという部分もあると思います。

 ただ、今日はボランチの選手と咬み合わない部分もありました。コミュニケーションも含め、修正する力が足りないと感じました。もっと自分で試合をコントロールできるようにしなければならないと思います。
 自分は体が細くて、センターバックとしてまだ全然戦える状態ではありません。だからまずは体づくりが課題です。

 すごいと思ったのは、同じチームの旗手(怜央・順天堂大学)。旗手はレベルがひとつ上だと思いました。点を決めているし、キープ力もあって収めるべきところで収めている。すべての面で人より上を行っていると思いました。自分もそこに基準を合わせていかないといけないし、その上を行かないと五輪には出られない。お互いに切磋琢磨して、最終的には五輪に出て活躍できるような選手を目指したいと思います。