JUFA 全日本大学サッカー連盟

デンソーカップ
『第31回デンソーカップチャレンジサッカー 刈谷大会』2回戦マッチレポート
2017/02/19
 2月18日(土)、『第31回デンソーカップチャレンジサッカー 刈谷大会』(デンチャレ)2日目が行われた。


○グリーングラウンド刈谷(天然芝)にて行われた、全日本大学選抜対関東B・北信越選抜との一戦。

 第1日目と大幅にスタメンを変更した全日本選抜。先制したのはその全日本選抜だった。12分、華麗なパスワークで関東B・北信越選抜のディフェンス陣を崩し、最後に16番・旗手怜央が落ち着いてゴールを決める。続く13分、またしても16番・旗手が決め、早くもリードを2-0と広げる。追いつきたい関東B・北信越選抜は9番・瀧本高志が前線から積極的にプレスをかけ、27分に2番・会津雄生がクロスを上げると、10番・石川大地が右足でボレーシュート。関東B・北信越選抜が1点を返す。続く29分には、全日本選抜のミスを突いた16番・戸嶋祥郎が決めて、ついに同点に追いつく。このまま逆転弾を狙う関東B・北信越選抜だったが思わぬアクシデントが生じる。45分、全日本選抜9番・ジャーメイン良が抜け出したところを、マッチアップした2番・会津が倒してしまう。これが一発レッドの判定で退場。関東B・北信越選抜は残りの時間、10人での戦いを強いられることとなった。
 後半は数的有利になった全日本選抜のゴールラッシュとなった。51分、全日本選抜5番・鈴木準弥のロングフィードに16番・旗手が合わせてハットトリックを達成。全日本選抜は再び勝ち越しに成功する。54分には関東B・北信越選抜によるオウンゴールで追加点。続く56分にも6番・髙尾瑠からのパスを受けた4番・柴戸海がゴールへと押し込みスコアを5-2とする。さらに64分、17番・三笘薫からのボールを受けた2番・小池裕太が右足でシュートを放ち追加点。66分、70分には17番・三笘が連続ゴールを挙げ8-2と大きく突き放す。終了間際になっても全日本選抜の攻撃は止まらず、90分に2番・小池の放ったシュートは一度関東B・北信越選抜DFがクリアするも、こぼれ球を拾った8番・名古新太郎が押し込み追加点。90+3分には再び8番・名古がドリブルからシュートを放ち10点目を決める。
 10-2と大量得点で全日本選抜が勝利し、決勝戦へと駒を進めた。次戦は関東選抜Aチームと対戦する。一方の関東B・北信越選抜は、前大会王者の関西選抜チームと対戦する。


○グリーングラウンド刈谷(天然芝)にて行われた、関東選抜A対関西選抜の一戦。

 前回大会の決勝戦と同じカードとなったこの試合は、開始から両者互角の戦いを見せた。スコアが動いたのは前半14分。関東選抜Aの9番・ディサロ燦シルヴァーノがペナルティーキックを獲得。これを9番・ディサロ燦シルヴァーノ自身が左足で冷静に決め、先制に成功する。両者譲らぬ戦いを見せる中で迎えた43分、中央で関西選抜10番・國分将がボールを受けると11番・竹下玲王にパス。そのボールをワンタッチで20番・山本悠樹に繋ぐとそのまま右足でゴール。このゴールで関西選抜が試合を振り出しに戻し、1-1の同点で前半を折り返す。
 しかし後半、再び均衡を破ったのは関東選抜Aだった。62分、途中交代で入った4番・坂圭祐が左サイドで11番・渡邉新太にパスを送ると、11番・渡邉がワンタッチで9番・ディサロへ。中央で受けた9番・ディサロが右足で冷静に決めて逆転に成功。さらに68分、17番・新垣貴之の浮き球を11番・渡邉が決め、関東選抜Aが3点目。そのままスコアを3-1とし試合終了。
 勝利した関東選抜Aは決勝戦で全日本選抜チームと対戦。前回大会の決勝戦で敗れた雪辱を果たす※、優勝を狙う。一方、2年連続の決勝進出ならず、敗れた関西選抜は関東B・北信越選抜チームと戦う。


○グリーングラウンド刈谷(天然芝)にて行われた、九州選抜対北海道・東北選抜の一戦。

前半開始から細かいパスワークで攻撃を仕掛ける九州選抜。前半31分、中央から8番・佐々木亜門が7番・片井巧へパスを入れると、そのまま7番・片井がドリブルで侵入し右足でゴール。九州選抜が1点リードで前半を折り返す。
 追いつきたい北海道・東北選抜は後半開始から19番・井端純ノ輔に代えて2番・川上盛司を投入。すると59分、左サイドから7番・鈴木一朗が中央へ浮き球のパスを入れる。そのボールを20番・新田裕平が浮き球で繋ぐと11番・宮澤弘が左足でシュート。北海道・東北選抜が同点に追いつく。そのまま1-1で後半が終了し、PK戦へと突入。
 先攻は北海道・東北選抜。1人目のキッカーの7番・鈴木が決めると、後攻の九州選抜14番・末永巧も成功。2巡目、3巡目に入ると、まず北海道・東北選抜のGK、12番・福永浩哉が九州選抜のシュートをストップ。すると九州選抜のGK、1番・加藤大喜も負けじと北海道・東北選抜のシュートを止め、両GKが素晴らしい活躍を見せる。さらに北海道・東北選抜4巡目のキッカーのシュートはポストを叩き、ゴールならず。対して九州選抜は最後のキッカーを務めた20番・儀保幸英が落ち着いて決め試合終了。1-1の同点からPK戦を4-3で制した九州選抜が勝利を収めた。
 この試合に勝利した九州選抜は次戦、中国・四国選抜チームと対戦。一方敗れた北海道・東北選抜は東海選抜チームと対戦する。


〇グリーングラウンド刈谷(天然芝)にて行われた、中国・四国選抜対東海選抜の一戦。

初戦の関東選抜A選抜相手に1ゴールを決めた中国・四国選抜11番・梶山勝矢と15番・中峯正博の2人を起点とした攻撃陣が光った。
前半18分、中国・四国選抜はその15番・中峯のクロスに7番・山﨑一帆が左足で合わせて先制。さらに39分、7番・山﨑が左サイドをドリブルで駆け上がりクロスをあげる。そのボールを、キャプテンの10番・下園直輝がゴール前で受け、最後は11番・梶山がゴールして中国・四国選抜が追加点。2-0のリードで前半を折り返す。
 2点のビハインドを負った東海選抜はハーフタイムで一度に4人の選手を交代するが、得点を奪うことができない。逆に73分には東海選抜のこぼれ球から中国・四国選抜にチャンスが生まれる。このボールに、11番・梶山が自らドリブルで切り込みこの日2得点目となるゴールで3-0に。続く80分には、15番・中峯が右サイドに展開すると、2番・西埜植颯斗がダメ押しの4点目を決め、勝負あり。中国・四国選抜が4-0と大勝を収めた。
 大会最終日となる19日に、中国・四国選抜は北海道・東北選抜相手にPK戦で勝利した九州選抜チームと、東海選抜は北海道・東北選抜チームと最後の一戦に臨む。


 大会第3日は、10:00からグリーングラウンド刈谷(人工芝)にて、北海道・東北選抜チームと東海選抜チームの7・8位決定戦、グリーングラウンド刈谷(天然芝)にて、九州選抜チームと中国・四国選抜チームの5・6位決定戦、ウェーブスタジアム刈谷にて、関東B・北信越選抜チームと関西選抜チームの3・4位決定戦が行われる。13:00からは同じくウェーブスタジアム刈谷にて全日本選抜チームと関東選抜Aチームの決勝戦が行われる。