JUFA 全日本大学サッカー連盟

デンソーカップ
『第32回デンソーカップチャレンジサッカー 熊本大会』1回戦マッチレポート
2018/02/18
 2月16日(金)、『第32回デンソーカップチャレンジカップ 熊本大会』(デンチャレ)が開幕した。



○全日本大学選抜 0(0-0)1 九州選抜

本大会のオープニングカードは、前回大会同様全日本大学選抜と九州選抜の対戦となった。試合は全日本大学選抜が主導権を握り10番・順天堂大学の旗手怜央を中心に試合を動かす。一方、九州選抜はしっかりとブロックをつくって全日本の攻撃を粘り強く守り、カウンターを狙う。前半、全日本選抜はポゼッションで相手を翻弄するもシュートまでいくことができない。逆に九州選抜は立ち上がりからアグレッシブな姿勢を見せ、少ないチャンスながらカウンターからゴール前に攻め込む。試合が動いたのは後半、58分だった。九州選抜は17番・古川愛基の左からのクロスに20番・梅田魁人が頭で合わせ先制点を挙げる。全日本選抜は、主導権を握り続けるもシュートまでは持ち込めず。逆にカウンターからピンチを招き、結局1点を守り抜いたった九州選抜が、昨年の雪辱を果たすとともに、全日本選抜を破る大金星を挙げた。


○東海選抜 1(1-2)4 関東B・北信越選抜

 東海選抜と関東B・北信越選抜の対戦は、前線からのプレスを強めた関東B・北信越選抜が、立ち上がりから試合を押し気味に進めた。しかし21分、東海の17番・土井智之がフリーキックを蹴ると、これが相手選手にあたりオウンゴールに。思わぬ形で東海が先制点を挙げる。しかし28分、関東B・北信越は6番・諸岡裕人が放ったシュートのこぼれ球を、18番・氣田亮真が押し込んで同点とする。さらに前半も終わりに差し掛かろうとした45分、関東B・北信越は20番・加藤陸次樹からの絶妙なパスを受けた18番・氣田が2点目を決める。「合宿中から(20番・加藤)陸次樹からいいパスがきていたので」(18番・氣田)という狙いどおりのパスで関東B・北信越が逆転に成功する。後半に入っても関東B・北信越の攻撃は止まず、60分に7番・小田原和哉からのクロスを11番・平川元樹がスルーし、最後は6番・諸岡が決めて1-3と引き離すと、後半アディショナルタイムにも左サイドをドリブル突破した20番・加藤からゴール前の14番・高橋潤哉に繋ぎ、そのまま右足でシュートを決めだめ押しの4点目。関東B・北信越選抜が1-4と大差をつけて、試合終了となった。


○関西選抜 2(1-1,PK7-6)2 北海道・東北選抜

 関西選抜と北海道・東北選抜の一戦は早い時間帯から試合が動いた。まず前半の12分、北海道・東北選抜は右サイドから放った15番・嵯峨理久のシュートがポストを直撃。しかし、その跳ね返りを9番・本吉佑多が押し込み先制する。先制点の勢いもあり北海道・東北選抜が押し込む時間帯が増える中、関西選抜は選手交代などで体制を立て直すと、35分に左からのクロスのこぼれ球を3番・荒木隼人が拾い、中央へと低いクロスを送る。これに9番・草野侑己が頭で合わせて同点に追いつく。
 後半は両チームとも2トップが積極的に動き早い攻撃をみせた。先に動いたのは関西選抜。66分、右サイドからのクロスがこぼれたところを、7番・田中駿汰が右足で合わせて逆転に成功。ここから関西選抜が主導権を握るが、北海道・東北選抜も次第にゴール前でチャンスをつくり、76分には7番・松尾佑介がドリブルで中央を突破。左足でクリーンシュートを決めて再び同点に追いついた。その後も両チームともに攻守に積極的な姿勢を見せたが得点は決められず、勝敗はペナルティーキック戦に委ねられた。
 先攻は関西選抜で、両チーム6人目まで全員が成功する。しかし関西選抜の7人目、20番・毎熊晟矢がしっかりと決めたのに対し北海道・東北選抜の5番・藤岡優也のキックは、関西選抜のGK1番・白坂楓馬に止められてしまう。この瞬間、関西選抜の勝利が決まった。


○中国・四国選抜 0(0-1)4 関東選抜A

 中国・四国選抜対関東選抜Aの一戦は、 試合序盤から細かいパスを繋いでサイドを崩す関東選抜Aが主導権を握る。すると23分、関東選抜Aが直接フリーキック獲得。17番・相馬勇紀が右足で放ったキックに中国・四国選抜のGKが手に当てるもそのままゴールイン。関東選抜Aが先制点を決める。対する中国・四国選抜も、高い位置からボールを奪いにいくが、前半はシュート数0と攻撃に転じられない。
 後半に入ると関東選抜Aはさらに攻勢を強め、58分に、中央で10番・西澤健太から18番・大橋祐紀へ繋ぎ、そのままドリブルでゴール前へと運び右足でシュート。追加点を挙げると64分にも10番・西澤の右コーナーキックから9番・ディサロ燦シルヴァーノがヘディングシュート。これは相手選手がクリアするも、こぼれ球に反応した交代出場の11番・坂本達裕が左足で決めてリードを3点差に広げる。さらにその4分後の68分には、17番・相馬がドリブルで左サイドを突破。中央にいた11番・坂本がパスを受け、左足を振り抜いてこの日2ゴール目となる4点目を決める。その後も関東選抜Aが攻める展開が続き、0-4で関東選抜Aが勝利を収めた。