JUFA 全日本大学サッカー連盟

インカレ
『2019年度 第68回全日本大学サッカー選手権大会』準決勝戦マッチレポート
2019/12/21


 『2019年度 第68回全日本大学サッカー選手権大会』準決勝の2試合が、12月19日(木)に行われた。



明治大学 7-3 関西学院大学 @浦和駒場スタジアム



 関東リーグ王者で今大会優勝候補筆頭の明治大学(関東地区第1代表・11年連続19回目)と、準々決勝戦では延長戦の末に立正大学を下した関西学院大学(関西地区第2代表・2年連続22回目)の一戦。

 試合は壮絶な打ち合いとなった。先制したのは関学大。29番・山本悠樹のロングボールに抜け出した、16番・安羅修雅が左足で合わせる。しかしその6分後、クロスのこぼれ球に反応した明大の20番・佐藤凌我が押し込み、すぐさま同点に追いつく。明大は41分にフリーキックのチャンスを得ると、7番・中村健人のキックに3番・佐藤瑶大が頭で合わせて逆転。さらに前半のアディショナルタイムには、バイタルエリアの混戦の中から抜け出した20番・佐藤がゴールを決めて、明大が2点リードで前半を終えた。

 しかし、ここから関学大が反撃に出る。関学大は後半頭から9番・山見大登と26番・木村勇大のふたりを一気に投入。すると後半開始早々の47分、交代したばかりのふたりが躍動する。9番・山見の折り返しを26番・木村勇大が合わせて1点差に詰め寄ると、53分には29番・山本 のロングキックに11番・中村匡克が合わせて3-3に。試合は再び振り出しに戻った。だが関東リーグ王者の明大も意地を見せる。センターバック2人を代え、3バックから4バックにして守備を安定させると、すかさず突破力のある10番・小柏剛を投入。61分には20番・佐藤が、この10番・小柏のトラップからのボールを受けて左足を振り抜く。20番・佐藤は、これがこの日3ゴール目となりハットトリックを達成。70分には7番・中村健人のロングシュートのこぼれ球を交代出場の22番・小野寺健也が押し込んで5点目。リードを2点差に広げるが、明大の攻撃は止まらない。77分に、大会前の負傷により出場のなかった主将の11番・佐藤亮がピッチに送り出されると、その3分後には8番・森下龍矢からのボールを受け、ワンタッチでゴールを決める。さらにその1分後には、10番・小柏剛が相手GKのこぼれ球を、これもワンタッチで決めて7点目。終わってみれば7-3と、大量得点で明大が勝利を収めた。関学大は健闘するもベスト4で敗退となり、10年振り3回目の優勝を目指す明大が決勝へ駒を進めた。

 今季最多の7得点と、同じく最多の3失点を喫した試合内容に、明大の栗田大輔監督は「悪かったところと良かったところの両方が出た試合」と苦笑い。それでも、3失点してからの反撃について「苦しいところで最高学年の4年生が力を発揮してくれた」と、その奮闘を称えた。決勝戦の相手である桐蔭横浜大学は、同じ関東勢とあって「油断できない相手」と警戒するが、一方で主将の11番・佐藤亮が今大会初出場を果たすなどの好材料も。「残り10分の出場で点を取る。彼ならではの"もっている"ところだと思う」と笑顔もこぼれた。「ここまできたからには全てのタイトルを獲りたい」と栗田監督。そして試合に出られなかった4年生たちに対し「明大のサッカー、想いといったものをピッチで表現したい」と意気込んだ。





桐蔭横浜大学 3-1 中央大学 @NACK5 スタジアム大宮



 初出場ながら初戦、そして準々決勝と接戦をものにしてベスト4入りを果たした桐蔭横浜大学(関東地区第2代表・初出場)と、関東1部リーグ復帰を果たした今季、11年ぶりのタイトル狙う中央大学(関東地区第5代表・7年ぶり35回目)の一戦。

 最初のチャンスを得たのは桐蔭大。しかし11番・下村司が放ったシュートは、再三にわたり中大のGK1番・飯吉将通のファインセーブに阻まれる。しかし21分、桐蔭大はこれらの攻撃からコーナーキックを獲得すると、11番・下村のキックにキャプテンの4番・眞鍋旭輝が右足で押し込み、先制点を挙げる。その後は中大のシュートをゼロに抑えるなど、危なげない試合運びで桐蔭大が1-0で試合を折り返した。

 後半は両チームとも攻めあぐねる展開に。中大は流れを変えるべく、25番・高窪健人に代えて9番・小山駿を投入。その後も次々と選手を送り出してゴールを狙う。しかしどうしても決めきれず、残り時間はわずかに。リードしている桐蔭大は87分、10番・鳥海芳樹に代えてDFの13番・中村響を投入。守りを固めるが、終了間際の90分にまさかの展開が待っていた。90分、中大は14番・小野智史の右サイドからのクロスボールに、9番・小山が強烈なオーバーヘッドシュートを叩き込み、土壇場で同点に追いつく。試合は1-1で90分を終え、延長戦へと突入した。

 延長戦は開始早々からスコアが動いた。94分、桐蔭大は13番・中村からのクロスに12番・中井朗人が頭で合わせ、勝ち越しに成功。100分にも、再び13番・中村からのボールに、今度は20番・國場龍之介が右足で合わせて3-1に。中央大を突き放し、延長戦前半を終えた。

 延長戦後半、中大はたびたび決定的なシュートを放つが、桐蔭大のGK21番・早坂勇希がビックセーブ。集中力を切らすことなくゴールを守りきり、3-1のままタイムアップ。初出場の桐蔭大が決勝戦への切符を手にした。

 桐蔭大の安武亨監督は「中大さんの強い想いに、最後にゴールをねじこまれてしまった」と反省を口にしたが「延長戦を含めて、最後に勝てればいいと思っていた」とも。その言葉どおり延長戦で中大を突き放し、初出場チームとは思えない勝負強さを見せつけた。決勝戦の相手は、関東王者の明治大学。「本当に強い相手」とリスペクトをしながらも「チャレンジする気持ちで戦いたい」と決勝戦を見据えた。







 12月22日(日)浦和駒場スタジアムにて行われる決勝戦は、明治大学と桐蔭横浜大学の、4年連続となる関東リーグ勢対決となった。

 明治大学は大量7得点を挙げて関西学院大学とのシーソーゲームを制し、8年ぶり6度目の決勝進出。対する桐蔭横浜大学は中央大学と延長戦までもつれ込んだが途中交代選手などの活躍で勝利を掴み、初の決勝進出を果たした。今季リーグ戦での対戦成績は王者・明大が1勝1分と勝ち越しているが、リーグ最終節の直接対決では引き分けている。初出場ながら勝負強さを発揮してファイナリストとなった桐蔭大にも、十分勝機はあるだろう。

 泣いても笑ってもこれが今季最後の大学サッカーの試合。明大が優勝すれば4冠達成、桐蔭大が勝てばもちろん初優勝。大学サッカーの頂点に立つのは一体どちらのチームになるのか。


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