JUFA 全日本大学サッカー連盟

総理大臣杯
【活動報告】『2025年度 第49回 総理大臣杯 全日本大学サッカートーナメント』の審判活動について
2025/09/25



全日本大学サッカー連盟審判部会では、継続的な学生審判員の育成を目的に各地域より選出した学生審判員を本連盟主催の各種大会に割り当てしております。

2025年9月3日から9月13日に宮城県内・岩手県内の各会場にて行われました『2025年度 第49回 総理大臣杯 全日本大学サッカートーナメント(以下、「総理大臣杯」)』では、全国より選出した計16名の学生審判員(以下、「JUFA派遣審判員」)が本大会の全31試合の主審を担当いたしました。

JUFA派遣審判員は大会の開幕に先駆けて事前に現地入りし、大会前研修を実施いたしました。ピッチを利用したプラクティカルトレーニングではコンディション調整のための身体機能を活性化させるフィジカルトレーニングを実施し、その後は競技規則の改正に伴う重要な変更点に焦点を当てて実際の動きをシミュレーションしながら全体での基準の統一と適用について確認しました。

講義では、競技規則全体に関する内容を再度改めて確認し、その後「サッカーレフェリーとIntegrity」の観点から、自立した審判員として八百長のリスクやSNS等とどのように向き合っていくのかディスカッションも行いました。

大会に向けての意思統一として、目的は「大会の成功」であり、目標は「選手の安全を守る」ことであることを全体として確認し大会前研修は終了いたしました。

総理大臣杯は今大会から初めて、大会の全31試合の審判員(主審、副審、第4審判)を全て学生審判員が担当いたしました。本連盟では『全日本大学サッカー連盟宣言』に掲げているように、選手や指導者だけではなく、審判員等その他サッカーに携わる多くの役職、分野においても「世界のサッカーを牽引していく有能なスペシャリストを育成する」ことを具体的な目標の一つとしております。

そのような点からも、今大会の全試合を学生審判員のみで実施できたことは本連盟が目指す目標に向けての大きな一歩となりました。総理大臣杯と冬に行われる「全日本大学サッカー選手権大会」を併せた本連盟主催の2大全国大会において、これまで過去に決勝の審判員を学生審判員が務めたことはなく、今大会が歴史上初のこととなりました。

大会を終え、上手くいったことばかりではなく、まだまだ課題は多くあって、目標とするところまでの道のりは決して簡単なものではありませんが、ともにピッチで戦う同じ学生の立場の選手たちが日々努力を重ね、トライアンドエラーを繰り返して大きく成長していくのと同じように審判員もお互いに切磋琢磨しながら日々自己研鑽し、トライアンドエラーを繰り返してこれからも成長を続けてまいります。






【審判員からのコメント】

塩津将真 2級審判員(東海学生サッカー連盟/静岡産業大学)

この度は2025年度 第49回 総理大臣杯 全日本大学サッカートーナメントに参加させていただきありがとうございました。はじめに、後期リーグ再開間もない中ではありましたが快く大会参加にご承諾いただいた東海FA・静岡県FAの皆様には大変感謝しております。また、伝統ある大会の成功と怪我や大きな問題無く終了できたこと大変嬉しく思います。背景にはご指導していただいたインストラクターの皆様や一緒に大会に参加していた他地域の審判員のおかげだと感じております。私は今回、東海学生サッカー連盟審判部を代表し4名で参加させていただきました。推薦してくださった、全日本大学サッカー連盟の審判部会員の皆様、日々活動しているFA関係者・学連審判部員など皆様に御礼申し上げます。今大会では1回戦から決勝戦まで担当させていただきました。全国大会の舞台で決勝戦の主審を担当できるような機会は滅多になく私一人の力で成し得たものではございません。その中でも日々皆様にご指導いただき磨いてきたレフェリングを全国の舞台で発揮し、ピッチ上で表現できたことに関しまして一生の財産となりました。昨年まで準決勝以降は1級審判員が主審を担当してきた中で今大会より学生審判員が決勝戦まで担当するという重圧もありましたが、自分を信じ、ご指導いただいている皆様に感謝の気持ちを持ちながら最高のパフォーマンスを示すことができました。今大会を通して一緒に参加している審判員やインストラクターの方々よりご指導いただけたこと大変光栄に思います。この大会に参加した皆様とレベルアップした姿で再会できるよう、地域・学連での審判活動に尽力するとともに、この研修で吸収したこと、学んだことを還元し、これからのステップアップに努めてまいります。この度は貴重な経験をさせていただき大変感謝しております。有難う御座いました。


本連盟では、今後も継続的な学生審判員の育成に努めていきます。

参加JUFA派遣審判員 16名

・岩本駿士  2級審判員(北海道学生サッカー連盟/小樽商科大学・4年)
・岩佐丈   2級審判員(東北地区大学サッカー連盟/仙台大学・4年)
・遠藤尊流  2級審判員(東北地区大学サッカー連盟/盛岡大学・3年)
・出倉一渉  2級審判員(北信越大学サッカー連盟/福井大学・4年)
・田中陽哉  2級審判員(一般財団法人関東大学サッカー連盟/流通経済大学・2年)
・黒澤航介  2級審判員(一般財団法人関東大学サッカー連盟/日本体育大学・3年)
・岡本駿佑  2級審判員(一般財団法人関東大学サッカー連盟/駒澤大学・3年)
・塩津将真  2級審判員(東海学生サッカー連盟/静岡産業大学・4年)
・藤井翼   2級審判員(東海学生サッカー連盟/愛知学院大学・3年)
・水野颯太  2級審判員(東海学生サッカー連盟/名城大学・3年)
・伊藤遼人  2級審判員(東海学生サッカー連盟/岐阜協立大学・4年)
・木下心   2級審判員(関西学生サッカー連盟/立命館大学・3年)
・多喜功   2級審判員(関西学生サッカー連盟/龍谷大学・4年)
・山根晴喜  2級審判員(中国大学サッカー連盟/岡山商科大学・4年)
・島崎亮典  2級審判員(九州大学サッカー連盟/九州ルーテル学院大学・4年)
・乙川陸   2級審判員(九州大学サッカー連盟/鹿屋体育大学・3年)


※各種情報は大会時当時のもの