1回戦から中1日の9月4日(金)、ベスト8入りを懸けたに2回戦の全8試合が行われた。
2回戦では東北のチームとして唯一残っていた八戸学院大学が、立正大学に0-6と大敗。また福岡大学と九州産業大学もそろって敗退となった。この結果、東北と九州のチームが大会から姿を消した。6チーム中5チームが残っていた関西も、一昨年王者の阪南大学、昨年度準優勝の関西学院大学が敗れる結果に。大阪学院大学も逆転負けを喫し、関西で残っているのは、1回戦に続き逆転勝利を挙げた京都産業大学と、"関西対決"を制した大阪体育大学の2チームとなった。
同じく"地域ダービー"では、法政大学と桐蔭横浜大学の"関東対決"で、関東王者の法政大学が2回戦で敗れる波乱も。東海学園大学と中京大学の"東海対決"は東海学園大学が2点を先取して勝利し、2017年以来8大会ぶりのベスト8入りを決めた。
激闘の2回戦を生き抜いた8チームは、中1日をおいて9月6日(日)に行われる準々決勝へと挑む。各地域代表で残ったのは関東5、関西2、東海1。5チームが残った関東は、準々決勝で日本体育大学 vs 流通経済大学、桐蔭横浜大学 vs 国士舘大学と2カードが"関東対決"となる。また、立正大学 vs 大阪体育大学の"東西対決"は、2019年・第43回大会の準々決勝の再戦となる。この時は大阪体育大学がベスト4に進出したが、今大会では立正大学が雪辱を果たせるか。また優勝候補ながら厳しい試合で勝ち上がってきた京都産業大学と、東海地域唯一の生き残り・東海学園大学の対戦にも要注目。夏の大学日本一に一歩近づくのはどのチームか、東北の地で紡がれる熱き戦いは、いよいよ佳境を迎える。
2回戦 全結果・トーナメント表
マッチレポート
【M17】日本体育大学 2(1-0)0 阪南大学
@いわぎんスタジアム Bグラウンド
得点者:【日体大】藤木浩人(2分)、天野悠斗(48分)
1回戦で専修大学を4-1で粉砕し、勢いに乗る阪南大学(関西地区第3代表)と、こちらも初戦を3-0で快勝した日本体育大学(関東地区第6代表)の一戦。試合は立ち上がり早々の2分に動いた。日本体育大学は今大会初スタメンの藤木浩人が、シュートのこぼれ球を蹴り込んで先制点。電光石火の攻撃で阪南大学の出鼻をくじく。対する阪南大学も山崎遥人らが積極的にシュートを放ってゴールを狙うが、ネットを揺らすことなく1-0で試合を折り返した。1点を追う阪南大学は、後半の頭からルーキー・北田優心を投入。試合の流れを変えようとする。だが後半開始直後の48分、日本体育大学は片野拓久のパスを受けた天野悠斗が、2試合連続となるゴールを決めて追加点。日本体育大学が2-0とリードを広げた。阪南大学は1回戦でゴールを決めた坪井風汰らをピッチに送り出し、何度となく日本体育大学ゴールに迫るが、最後まで決めきれず2-0でタイムアップ。一昨年王者の阪南大学は、2回戦で無念の敗退となった。この大会で阪南大学と日本体育大学が対戦するのはこれで4度目。日本体育大学が2勝1敗と勝ち越していたが、対戦成績に白星をさらに加え、1997年・第21回大会以来となる28大会ぶりのベスト4入りを目指す。
【M18】流通経済大学 3(1-0)1 福岡大学
@遠野運動公園 多目的運動場
得点者:【流経大】深川晶斗(12分)、奈須琉世(49分)、中村大翔(88分)/【福岡大】坂井悠飛(72分)
初戦で5発のゴールショーを見せた九州王者・福岡大学(九州地区第1代表)と関東の雄・流通経済大学(関東地区第3代表)が対戦。全国大会では何度となく対峙している両チームだがここしばらくは相まみえず、2017年の全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)以来の対戦となった。試合は立ち上がりから流通経済大学が主導権を握り、12分に細谷伶大が左サイドから攻撃を仕掛け、体勢を崩しながらも上げたクロスを深川晶斗が頭で合わせて先制する。1点を追う福岡大学は、後半の頭からサガン鳥栖内定の芳野凱斗を投入。巻き返しを図るが、後半開始早々の49分に再び失点。流通経済大学奈須琉世がGKをかわしてネットを揺らす。福岡大学はその後、次々と新しい選手を投入して流れを引き寄せると、坂本翼のフリーキックを、アビスパ福岡内定・坂井悠飛が頭で合わせて1点差に詰め寄る。だが終盤の88分、流通経済大学は石原未蘭のパスに抜け出した中村大翔が2試合連続となるゴールを決めて勝負あり。3-1で流通経済大学が勝利し、準々決勝にコマを進めた
【M19】立正大学 6(1-0)0 八戸学院大学
@いわぎんスタジアム Bグラウンド
得点者:【立正大】古川結翔(8分)、新納大吾(50分、53分、72分)、津島巧(56分)、原壮志(73分)
1回戦で大量6ゴールを挙げる圧勝を収めた立正大学(関東地区第7代表)。その爆発的な得点力が、この2回戦でも炸裂した。東北地区唯一の生き残りとなった八戸学院大学(東北地区第1代表)との一戦は、早い時間帯にスコアが動いた。まずは序盤の8分、立正大学は古川結翔が強烈なミドルシューを突き刺し早々と先制点を獲得。八戸学院大学の粘り強いディフェンスの前に前半こそ1-0で折り返したものの、後半に入ると立正大の攻撃が牙をむく。後半早々の新納大吾が50分にミドルシュート、53分には津島巧のスルーパスに抜け出し立て続けにゴールを決めて3-0に。さらに56分、津島が体勢を崩しながらもシュートを突き刺して2試合連続ゴールとなる4点目。立正大学がわずか6分間で3ゴールを挙げて八戸学院大学を突き放した。立正大学の攻撃はさらに勢いを増し、72分には新納がこぼれ球を押し込んでハットトリックを達成。その1分後には、仕上げと言わんばかりに原壮志がダメ押しの6点目を沈め、2試合連続となる6-0の圧勝。合計12得点に加え無失点という完勝で、立正大学が2019年・第43回以来となるベスト8に名乗りを上げた。
【M20】大阪体育大学 3(2-1)1 関西学院大学
@遠野運動公園 多目的運動場
得点者:【大体大】西山隼矢(16分)、三原拓也(28分)、隅野遥喜(61分)/【関学大】山本吟侍(9分)
昨年の準優勝校・関西学院大学(関西地区第6代表)と、関西の雄・大阪体育大学(関西地区第2代表)の"関西対決"。今季の対戦成績は関西学院大学が1勝しているが、今回も先手を取ったのは関西学院大学だった。9分、関西学院大学は相手のハンドでペナルティーキックを獲得すると、山本吟侍がこれを冷静に沈める。しかし、ここから大阪体育大学の逆襲が始まる。大阪体育大学は16分、西山隼矢がボックス内で倒されてペナルティーキックを獲得。これを西山自身が決めて同点に追いつくと、28分にはフリーキックを起点にチャンスを作ると三原拓也が2試合連続となるゴールを決めて逆転に成功する。後半に入ると大阪体育大学は攻勢を強め、61分には隅野遥喜が角度のない位置からのシュートを突き刺して追加点。大阪体育大学が3-1とリードを広げる。2点差を追う関西学院大学は、84分に稲川暖大が2枚目の警告で退場となり万事休す。終始冷静にタフな肉弾戦をコントロールした大阪体育大学が、昨年のファイナリストを退けてベスト8へ進出した。
【M21】法政大学 2(2-0)2 (PK 4-5) 桐蔭横浜大学
@セイホクパーク石巻フットボール場
得点者:【法大】小湊絆(13分)、島田春人(45+4分)/【桐蔭大】岡村葵(47分)、宮下拓弥(88分)
夏の関東王者であり今大会の優勝候補筆頭・法政大学(関東地区第1代表)と、同じく関東の強豪・桐蔭横浜大学(関東地区第8代表)の"関東対決"。リーグ戦では法政大学のほうが上位ながらも直接対決では桐蔭横浜大学が5-1と大差で勝利している。しかし、先にスコアを動かしたのは法政大学だった。13分、島田春人のスルーパスをFC東京内定・小湊絆が突き刺して先制する。だが33分、法政大学はGK藤澤芭琉が負傷で退場。急遽ステイマンジョシュア草太郎がゴールマウスに立つことに。そんな中、1点を追う桐蔭横浜大学は牧敬斗を中心に何度となく法政大学ゴールを攻め立てるがゴールまでは至らず、逆に前半終了間際の45+4分、法政大学は瀬尾凌太からの横パスを島田が蹴り込んで追加点。2-0とリードを広げて試合を折り返した。だが後半開始早々の47分、桐蔭横浜大学ついにゴールネットを揺らす。桐蔭横浜大学は田島慎之佑が左サイドから仕掛けると、ゴール前に入れたクロスを岡村葵がダイレクトで合わせて1点差に詰め寄る。その後は一進一退の攻防戦となり、法政大学が逃げ切るかと思われた。しかし終盤の88分、途中出場の宮下拓弥がミドルシュートを突き刺して同点に追いつく。土壇場で振りだしに戻った試合はそのまま延長戦へ。しかしスコアは動かず、そのままPK戦へと突入した。桐蔭横浜大学は延長戦終了間際、PK戦に備えてGKベンマムンアミンを投入。この采配がズバリ的中する。桐蔭横浜大学は3人目のキッカー、同点ゴールを決めた宮下のシュートがバーを直撃。だが法政大学4人目のシュートを、GKベンマムンが弾き出してイーブンに。5人目は両チームが成功し、PK戦はサドンデスに入った。6人目は双方失敗するも、7人目はGKベンマムンが再び法政大学のシュートをストップ。この結果、PK戦4-5で法政大学を退けた桐蔭横浜大学が、2回戦敗退となった昨年を上回る結果を残した。
【M22】国士舘大学 5(1-2)3 大阪学院大学
@WACK女川スタジアム
得点者:【国士大】山下ハル(45+2分)、オウンゴール(51分)、小西脩斗(68分)、本間凜(70分)、百瀬健(82分)/【大院大】簗詰夕喜(4分)、遠藤楓仁(45分)、庄大空(58分)
国士舘大学(関東地区第4代表)と大阪学院大学(関西地区第4代表)の対戦は、2022年・第46回大会の決勝の再戦となった。2022年はアディショナルタイムの劇的なゴールで国士舘大学が優勝したが、この試合で先手を取ったのは大阪学院大学。開始早々の4分、左サイドでボールを受けた庄大空がペナルティーエリアにカットイン。ゴール前に入れたグラウンダーのクロスを簗詰夕喜が決めて大阪学院大学が先制する。その後は1点を追う国士舘大学が主導権を握り、大阪学院大学ゴールを攻め立てるもののゴールには至らず。逆に前半終了間際の45分、国士舘大学のルーズなパス回しを大阪学院大学・今吉心絆が奪取。すかさずゴール前に入れたパスに遠藤楓仁が合わせて追加点。大阪学院大学が0-2とリードを広げた。このまま前半が終了するかと思われたが、アディショナルタイムの45+2分に国士舘大学・山下ハルがオーバーヘッドシュートでネットを揺らし1-2に。国士舘大学が1点を返して前半を終えた。1点を追う国士舘大学は突破力のある皆川春輝を後半の頭から投入。サイドから仕掛けてチャンスを作ると、51分にGKのミスを誘発し、オウンゴールで再び同点に追いついた。だが大阪学院大学も58分、庄が鮮やかなミドルシュートを決めて3点目。みたび勝ち越し点を挙げる。この緊急事態に国士舘大学が動く。失点直前の56分に、川崎フロンターレ内定のエース、本間凜を投入したのに加え、64分には前線でタメを作れる小西脩斗をピッチに送りこむ。するとこの交代が奏功し、68分には皆川の放ったシュートがポストに直撃した跳ね返りを小西が押し込んで3-3に。その2分後には、嶋村悠からのロングパスを収めた本間のネットが突き刺さり、国士舘大学がついに逆転。さらに82分、中盤でボールを奪った本間がドリブルで前線へ。ゴール前にボールを入れるとこれを百瀬健がきっちりと決めてダメ押しの5点目。国士舘大学が3失点からの大逆転劇を展開し、圧巻の攻撃力でベスト8への切符をもぎ取った。
【M23】九州産業大学 2(2-1)3 京都産業大学
@セイホクパーク石巻フットボール場
得点者:【九産大】石川僚祐(5分)、中山大耀(34分)/【京産大】山村朔冬(18分)、妹尾颯斗(52分)、福永裕也(90+3分)
1回戦で関東の古豪・早稲田大学を破る大金星を挙げた九州産業大学(九州地区第4代表)と、天皇杯でJ1・水戸ホーリーホックに勝利し一躍名を挙げた京都産業大学(関西地区第1代表)が激突。初戦では先制点を許し逆転勝利した京都産業大学だったが、この試合でも九州産業大学に先制パンチを浴びせかけられる展開に。九州産業大学は開始早々の5分、石川僚祐が放ったシュートを京都産業大学GKがブロック。しかし弾いたボールがそのままゴールに吸い込まれ、九州産業大学がラッキーな形で先制点を挙げる。だが京都産業大学も18分、相手GKのこぼれ球を山村朔冬が蹴り込んで同点に追いつく。その後はどちらも譲らぬ一進一退の攻防戦に。すると34分、九州産業大学は岩崎海駕が右から仕掛けてチャンスを作り、最後はロアッソ熊本内定・中山大耀がダイレクトシュートを決めて勝ち越し。中山の2試合連続ゴールで九州産業大学が2-1とリードして試合を折り返した。1点ビハインドで後半を迎えた京都産業大学だったが、後半序盤の52分、最終ラインからのロングパスに妹尾颯斗が反応。マーカーをかわしてそのままゴールにシュートを放ち再び同点に追いついた。京都産業大学は63分に3人の選手を一気に投入するなどして逆転を狙うが、どちらも決めきれず2-2のままアディショナルタイムに突入。誰もが延長戦を覚悟した90+3分、ついにスコアが動く。途中出場のU-21代表・福永裕也がペナルティーエリアの外から右足一閃。これがネットに突き刺さり、終了間際に京都産業大学が劇的な勝ち越し点を決めて逆転に成功。京都産業大学がシーソーゲームを制し、昨年度大会に続く準々決勝進出を決めた。
【M24】東海学園大学 2(1-0)1 中京大学
@WACK女川スタジアム
得点者:【東園大】香川太朗(43分)、久保周太郎(63分)/【中京大】小林嘉人(70分)
東海地区の覇権をかけた、東海学園大学(東海地区第1代表)と中京大学(東海地区第3代表)のダービーマッチ。互いの手の内を知り尽くした一戦は、しかし序盤から東海学園大学が主導権を握る展開に。東海学園大学は中京大学の粘り強い守備の前に苦戦するが、前半終盤の43分、相手のクリアミスを拾ったカターレ富山内定・香川太朗がネットを揺らして均衡を破る。後半に入ると中京大学も攻撃のギアを上げるが、東海学園大学は63分、先制点を挙げた香川がドリブルで一気に駆け上がりペナルティーエリアに侵入。放ったシュートはGKに弾かれるもののこぼれ球を長谷部希星が拾い横パス。これを久保周太郎が蹴り込んで追加点を挙げる。対する中京大学も70分、小林嘉人がフリーキックを直接決めて1点を返すが反撃はここまで。その後は東海学園大学が危なげない展開でリードを守り切り、2-1で試合終了。東海学園大学が東海王者としての意地を見せて"東海ダービー"を制した。