JUFA 全日本大学サッカー連盟

デンソーカップ
DENSO CUP SOCCER 第15回大学日韓(韓日)定期戦・選手、監督コメント
2018/03/20

松本直也監督 (全日本大学選抜 監督)


――試合の感想をお願いいたします。

 日本で行われる日韓戦ですから、絶対に勝たなければ試合でした。ですから、まず勝てたということは非常にうれしく思います。ゴールは4得点ともいい形で取れました。トレーニングの結果が出たと思います。ただ3失点の部分では力の足りなさも感じましたので、これからも全日本大学選抜としてもっともっと成長していきたいと思います。

――スタートメンバーの多くが3年生でした。

 この試合に勝つためのメンバーです。今日の試合をベストのメンバー-でやることが、結果的には来年のユニバーシアード大会への強化にもつながると思っていました。下級生は旗手(怜央・2年・順天堂大)と安部(柊斗・2年・明治大)だけですが、韓国のロングボールに対してセカンドを拾うという部分では、安部と名古(新太郎・3年・順天堂大)、德真(鈴木・3年・筑波大)が戦術に長けていますし。ガチンコの戦いをやっていくのか、それとも違う方法でいくのか。そうした部分突き詰めていくことが、結果的にユニバーシアードでも勝負強さにつながっていくと思います。

――立ち上がりが少しうまくいっていないような印象もありましたが……。

 正直いって、ピッチ状況が予想以上に悪かった。中央部分のところが凸凹していてボールが落ち着かなかったいうのはあります。もちろん、全韓國大學選抜の立ち上がりが鋭かったので、なかなかボールを受けられず、リズムが作れなかった、という部分もあります。ただ、20分過ぎからは徐々にリズムを作れたし、コーナーキックをとって、そこから先制点につなげることもできました。

――ディフェンスに少し課題が残る結果となりました。

 そうですね。特に前半の失点は痛かったです。クロスで簡単にやられて、折り返されたというところが……。2失点目、3失点目も、これが国際大会と考えたときには、まだまだ隙のあるやられ方でした。ただ、そんな中でもよく点を取れた、勝てたというところでよしとしなければいけないのかな、と思います。



名古新太郎 (全日本大学選抜 主将)




 今日は厳しい戦いになりましたが、この日韓戦に向けてチームを2週間作ってきましたので、勝利することができてよかったと思います。



シン ヨンホ (全韓國大學選抜 監督)


あまり準備期間もない中での試合だったこと、また中盤での戦いで日本に勝てなかったことが敗因かと思います。特に全日本大学選抜は、スピードや技術のレベルが非常に高かった。中盤から前線につなぐパスの質は、日本のほうが上でした。



ユ ウォンジョン (全韓國大學選抜 主将)




 準備期間は短かったのですが、最後まであきらめないで戦うということはできました。そういう意味では、今日の試合はいい経験になったと思います。



最優秀選手 大橋祐紀 (全日本大学選抜・中央大・3年)




 自分にとっては初の日韓戦ということで最初は少し緊張しました。もともとチームとして中盤をつなぎたいという意図があったのですが、予想以上にピッチ状況が悪かったので、立ち上がりはミスも多かった。けれど途中からは修正できたし、個人としても全韓國大學選抜のラインの裏を狙えるよう、ボールを先につけてほしいとハーフタイムにみんなに伝えました。ただ最終的には4対3という厳しいスコアだったので、自分がもっと決定機を決めていればもう少し楽になったのでは、という反省もあります。
 ゴールシーンは、(安部)柊人からスルーパスが出た時点で、相手ディフェンスが届かないと思いました。あとはGKとの1対1だけ。角度的にも距離的にもちょっと厳しかったのですが、ファーの左下を狙えばいけると思ったし、インステップ気味のインサイドキックで蹴れたので……。自分の実力的に、これがインステップだったらきっとうまくいかなかったと思います(笑)。うまく蹴れてよかったです。
 最優秀選手になれたのはチームメイトのおかげだと思っています。自分はFWなので、どのチームにいってもやることは変わらない。ハードワークをして点をとるだけです。
 (最優秀選手をとったことで)リーグ戦などでマークが厳しくなるかもしれませんが、それで点が取れなくなるようならば自分の力がそこまでだということ。そこは割り切っていきたいと思います。



優秀選手 小池裕太 (全日本大学選抜・流通経済大・3年)




 去年は怪我で日韓定期戦に出られず悔しい思いをしました。今年は、日韓戦が日本で開催されるということだったので、勝ちたいという強い気持ちをもって試合に臨んだつもりです。それが結果に出てよかった。
 試合については、自分たちが先制点をとったことで、少し「やれるな」という気持ちが出てしまったのかもしれません。もっと緊張感をもって試合ができていたら、こんなに多くの失点はなかったと思います。前半、韓国に怖さを感じなかったことで、余裕を持ちすぎてしまったというか……。
 (優秀選手賞は)正直、狙っていました(笑)。自分はサイドバックですが、チャンスに絡んでいけば賞も穫れると思っていたのでよかった。個人的にも縦に仕掛けてチャンスを作ろうと意識していたので、その部分を出せたのでは、と思っています。



優秀選手 相馬勇紀 (全日本大学選抜・早稲田大・3年)




 試合前のミーティングで、相手はロングボールで前に当ててくるということは言っていたのですが、最初の20分くらいは、わかっていても苦戦しました。全韓國大學選抜は、ひとりひとりの球際でのプレーが強いし、激しく突っ込んで戦う。日本の選手との違いを感じました。けれど途中からは修正できたし、個人的にもアシストや得点を残すことができました。特に得点シーンは、今までにあまりない形でゴールできたと思います。
 全日本大学選抜というチームに参加して、自分の特徴が何か再認識できました。自分はやはり、ドリブルやクロス、スピードのあるプレーが得意で、このチームではみんなが自分のそういう部分をうまく活かしてくれました。自分の持ち味を再認識できたと思います。ただ、スピードを出せても全部が得点につなげられなかったので、もっと精度がほしいとも思いました。
 早稲田大に戻れば、チームとしてやるべきこともあります。その中で、自分の持ち味をどう活かしていくか。それを考えながらリーグ戦に臨みたいと思います。