JUFA 全日本大学サッカー連盟

総理大臣杯
『2026年度第50回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント』1回戦マッチレポート
2026/09/03


 大学サッカー夏の全国大会、『2026年度 第50回 総理大臣杯 全日本大学サッカートーナメント』が、9月2日に宮城県、岩手県の各地で開幕した。舞台を東北地域に移して今年で5年目。第50回を数える記念大会で、全国9地域を代表する32チーム“大学夏の王者”を目指して激突する。

 初秋を感じさせる東北の地で繰り広げられた1回戦全16試合は、各地区の強豪たちが激突する熱戦の連続となった。1回戦では、関東の強豪・国士舘大学が終了間際に追いつきPK戦にもつれこみ、関西王者の京都産業大学も接戦の末辛勝するなど、関東や関西のトップチームが苦戦を強いられる波乱の幕開けとなった。この結果、2回戦に進出したのは、関東6チーム、関西5チーム、東海2チーム、九州2チーム、東北1チームの計16チーム。北信越、中国、四国の各代表は初戦敗退となった。

 激戦の1回戦を勝ち上がった16チームは、9月4日(金)に行われる2回戦へと臨む。2回戦では法政大学vs桐蔭横浜大学の関東対決、東海学園大学vs中京大学の東海対決、大阪学院大学vs関西学院大学の関西対決と、3試合の"同地区対決"が行われる。よく知る相手だからこその熱戦が期待できそうだ。一方、日本体育大学 vs 阪南大学、流通経済大学 vs 福岡大学などの好カードも目白押し。4年前の決勝と同カードとなる、国士舘大学vs大阪学院大学も注目の一戦となるだろう。


1回戦 全結果・トーナメント表









マッチレポート




【M1】静岡産業大学 0(0-3)3 日本体育大学
  @岩手県フットボールセンター
 得点者:【日体大】井上斗嵩(7分)、片野拓久(30分)、天野悠斗(35分)

 日本体育大学(関東地区第6代表)は立ち上がりから試合を優位に運び、開始早々の7分にコーナーキックの流れから井上斗嵩が幸先よく先制点を決める。日本体育大学は30分にも森龍ノ介がボックス内で倒されてペナルティーキックを獲得。これを片野拓久がきっちりと決めて追加点を挙げると、その5分後にも天野悠斗がネットを揺らし、日本体育大学が前半だけで3点のリードを奪う。対する静岡産業大学(東海地区第2代表)は二木楓が警告を受けるなど、守備の乱れを突かれて苦しい展開に。早めの選手交代で立て直しを図る静岡産業大学だったが、日本体育大学の集中した守備を崩しきれずそのまま試合終了。日本体育大学完封勝利で初戦を飾った。


【M2】阪南大学 4(2-0)1 専修大学
  @遠野市国体記念公園市民サッカー場



 得点者:【阪南大】川端元(11分)、角田颯磨(38分)、山崎遥人(90+3分)、坪井風汰(90+4分)/【専修大】鈴木嘉人(67分)

 ディフェンディングチャンピオンとして臨んだ昨年、まさかの初戦敗退となった阪南大学(関西地区第3代表)の対戦相手は2部チームながら天皇杯神奈川県予選ではJ3のSC相模原、そして本大会初戦では関東1部の強豪・筑波大学を下すなど勢いに乗る専修大学(関東地区第2代表)。阪南大学は序盤から積極的に攻撃を仕掛けると、11分にスルーパスに抜け出した川端元がシュートを放ち先制に成功。38分には平山大河のコーナーキックを角田颯磨が合わせて追加点を挙げ、前半を2-0で折り返した。後半に入ると、巻き返しを図る専修大学が67分、途中出場・那須奏輔のフリーキックを鈴木嘉人が頭で合わせてゴール。1点差に詰め寄ると一進一退の攻防戦が繰り広げられる。だがアディショナルタイムの90+3分、一瞬の隙をついて山崎遥人が3点目を決めると、さらにその直後の90+4分にも坪井風汰がネットを揺らし4-1と勝負あり。阪南大学が最後に専修大学を突き放して2回戦にコマを進めた。


【M3】流通経済大学 2(1-0)0 鹿屋体育大学
  @遠野市国体記念公園市民サッカー場B



 得点者:【流経大】中村大翔(26分)、柚木創(72分)

 流通経済大学(関東地区第3代表)と鹿屋体育大学(九州地区第3代表)の試合は、立ち上がりから流通経済大学が主導権を握る展開に。流通経済大学は26分、柚木創のフリーキックを中村大翔が合わせて先制。対する鹿屋体育大学も鋭いカウンターから同点機を狙うが、流通経済大学の落ち着いた守りでゴールを許さない。すると72分、流通経済大学は柚木が狙い済ましたシュートをゴール右隅に決めて追加点。柚木が1ゴール1アシストの活躍により流通経済大学が2-0で勝利。隙のない戦いぶりで快勝した



【M4】福岡大学 5(2-0)0 高知大学 @遠野運動公園 多目的運動場
 得点者:【福岡大】合戸晴矢(19分)、山田蒼(39分)、兼松将(53分)、日谷陵真(68分、77分)

 2009年、第33回大会では決勝で激突した地方勢の雄同士の対戦。九州の絶対王者・福岡大学(九州地区第1代表)と四国代表の高知大学(四国地区代表)の試合は、福岡大学が終始高知大学を圧倒する展開となった。まずは序盤の19分、福岡大学はサガン鳥栖内定・合戸晴矢が先制点を挙げると、39分にも合戸のパスを受けた山田蒼がシュートを突き刺して追加点。後半に入っても福岡大の勢いは衰えず、53分にコーナーキックから兼松将が3点目を奪うと、日谷陵真が68分、77分と立て続けにゴールを奪い勝負あり。福岡大学が5ゴールを挙げる圧巻のゴールラッシュで2回戦進出を果たした


【M5】北海道教育大学岩見沢校 0(0-3)6 立正大学
  @岩手県フットボールセンター
 得点者:【立正大】清水星竜(31分、41分)、津島巧(43分、49分)、石塚蒼空(68分)、阿部日夏太(86分)

 立正大学(関東地区第7代表)が1回戦最多となる大量6ゴールを挙げて北海道教育大学岩見沢校(北海道地区第2代表)を退けた。立正大学のゴールショーの幕開けは31分。清水星竜が鮮やかな左足のミドルシュートをつきさして先制すると、41分にも再び清水が追加点。その2分後には清水の左からのクロスを津島巧が押し込んで3点目。立正大学が前半だけで3点をリードして試合を折り返した。後半になっても立正大学の勢いは衰えず、49分に津島がこの日自身の2ゴール目となる4点目を決めると、68分には高野秀哉のコーナーキックを石塚蒼空が頭で合わせて5点目。終盤の86分にも阿部日夏太がダメ押し弾を叩き込んで6-0と圧勝。北海道教育大学岩見沢校は後半頭から一気に3人を交代するなどして試合の流れを変えようとするも、最後まで突破口を見いだせず完敗となった。


【M6】北陸大学 0(0-0)3 八戸学院大学
  @遠野市国体記念公園市民サッカー場A
 得点者:【八学大】阿蘇雅史(54分)、下斗米颯汰(59分、86分)

 本大会には10年ぶりの出場となる北陸大学(北信越地区第2代表)と2年連続2回目の出場となる八戸学院大学(東北地区第1代表)の対戦。前半は両チーム慎重なアプローチがぶつかり合い、スコアレスで折り返す。だが後半に入るとスコアが大きく動く。まずは序盤の54分、阿蘇雅史がミドルシュート決めて先手を取ると、5分後の59分にも大坂悠斗の折り返しを下斗米颯汰が頭で合わせて追加点。0-2とリードを広げた。反撃に出たい北陸大学だったが、なかなか前線にボールを運べない。すると終盤の86分、青木宇宙のスルーパスに下斗米が抜け出してこの日2ゴール目となる3点目を決める。八戸学院大学が北陸大学の追随を許さず、0-3で完勝を収めた。


【M7】中央大学 1(1-1)2 大阪体育大学
  @遠野市国体記念公園市民サッカー場B



 得点者:【大体大】三島拓人(19分)、久保翔大(73分)/【中大】小川雄輝(56分)

 2011年、第35回大会の決勝と同カードとなった中央大学(関東地区第10代表)と大阪体育大学(関西地区第2代表)の東西対決。大阪体育大学は縦に速い攻撃で中央大学を揺さぶると、19分に三島拓人が左足一閃。だが先制を許した中央大学も56分に小川雄輝がフリーキックからハンドを誘いペナルティーキックを獲得。小川自身がこれを決めて試合を振り出しに戻した。一進一退の攻防戦に決着がついたのは73分。クリアボールを拾った大阪体育大学・久保翔大が左足を振り抜いて値千金の勝ち越しゴールを叩き込む。その後は中央大学がパワープレーを仕掛けるも一歩及ばず、大阪体育大学が1-2で勝利。中央大学は第35回大会の雪辱を果たすことができなかった。


【M8】広島経済大学 0(0-0)2 関西学院大学
  @遠野運動公園 多目的運動場
 得点者:【関学大】天野瑛太(78分)、石橋郁弥(88分)

 広島経済大学(中国地区第2代表)は強固なディフェンスラインを形成し、昨年の準優勝チーム・関西学院大学(関西地区第6代表)の攻撃を封じる。関西学院大学は立ち上がりから主導権を握り広島経済大学ゴールを狙うが、どうしてもゴールネットを揺らすことができない。ようやくスコアが動いたのは78分。関西学院大学は京都サンガ内定・山本楓大が右サイドを切り崩してチャンスを作ると、最後は途中出場のルーキー・天野瑛太がついにゴールをこじ開ける。長く続いた均衡が破られると、終了間際の88分にも石橋郁弥が個人技でゴールまで持ち込みダメ押しの2点目。シュート数23対2と、終始広経大を圧倒していた関西学院大学が0-2で勝利を収めた。


【M9】法政大学 3(1-0)0 松本大学
  @セイホクパーク石巻フットボール場
得点者:【法大】廣岡瑛太(45+5分)、菅原太一(73分)、松田悠世(75分)

 夏の関東王者・法政大学(関東地区第1代表)が北信越地区王者の松本大学(北信越地区第1代表)を迎え撃った一戦は、法政大学が終始試合をコントロールする展開となった。スコアが動いたのは前半アディショナルタイムの45+5分。法政大学はルーキー・廣岡瑛太がこぼれ球を押し込んで先制すると、73分に菅原太一が追加点。その2分後の75分には松田悠世が鮮やかなロングシュートを突き刺して試合を決定づける。法政大学が危なげない試合運びで3-0と完勝し、初戦突破を果たした。


【M10】桐蔭横浜大学 1(1-0)0 札幌大学
  @七ヶ浜サッカースタジアム
 得点者:【桐蔭大】牧敬斗(11分)

 桐蔭横浜大学(関東地区第8代表)と北海道地区王者の札幌大学(北海道地区第1代表)の試合は、早い時間にスコアが動いた。11分、桐蔭横浜大学は逢坂スィナのパスを受けた牧敬斗がネットを揺らして先制。その後も主導権を握り続けた桐蔭横浜大学だったが、どうしても追加点を奪うことができない。対する札幌大学は67分に西村純一が2枚目の警告で退場処分に。1人少ない状況となった札幌大だったが、粘り強いディフェンスで追加点を許さずワンチャンスを狙う。しかし桐蔭大も集中を切らさず、1-0のままタイムアップ。桐蔭横浜大学がウノゼロ勝利で2回戦進出を決めた。


【M11】国士舘大学 1(0-0)1 (PK 4-1) IPU・環太平洋大学
  @女川町総合運動場 第一多目的運動場

 得点者:【環太大】山並仁貴(59分)/【国士大】本間凜(90+1分)

 現在関東リーグ首位を走る国士舘大学(関東地区第4代表)と中国地区第1代表のIPU・環太平洋大学の試合は、1回戦屈指の劇的な展開となった。前半はIPU・環太平洋大学が積極的に攻撃を仕掛けながらも、国士舘大学が集中した守りを見せてスコアレスで折り返す。すると後半序盤の59分、IPU・環太平洋大学は前線に抜け出した山並仁貴が値千金の先制弾。国士舘大学は失点直後の60分に川崎フロンターレ内定・本間凜と百瀬健を投入するなどして巻き返しを図るが、どうしてもゴールを割ることができない。このままIPU・環太平洋大学が逃げ切るかと思われたが、終了間際の89分に百瀬がファウルを受けてペナルティーキックを獲得。90+1分、これを本間が冷静に沈め、国士舘大学が土壇場で試合を振り出しに戻した。試合は延長戦でも決着がつかず勝敗はPK戦に委ねられた。国士舘大学は同点弾の本間を先頭に全員が成功。対するIPU・環太平洋大学は先制点を決めた山並のシュートがポストを直撃。続く3人目・下西瑛太のキックは国士舘大学GK・渡辺勇樹が弾いて失敗し、PK戦4-1で国士舘大学が辛勝。IPU・環太平洋大学はあと一歩のところで金星を逃した。


【M12】東北学院大学 2(0-0)2 (PK 4-5) 大阪学院大学
  @WACK女川スタジアム
 得点者:【大院大】築山夕喜(67分)、鳥井禅音(83分)/【東院大】佐藤有史(75分)、古川柊斗(90+7分)

 開催地代表・東北学院大学(東北地区第2代表)と関西の強豪・大阪学院大学(関西地区第4代表)の試合は計4ゴールが飛び交うシーソーゲームとなった。試合は後半に大きく動いた。スコアレスで迎えた後半、先手を取ったのは大阪学院大学だった。67分、大阪学院大学は築山夕喜が鮮やかな切り返しからシュートを放ち先制点を決めるが、東北学院大学も75分に相手GKの弾いたボールを佐藤有史が押し込んで同点に追いつく。すると83分、大阪学院大学は相手のハンドによりペナルティーキックを獲得。キッカー・庄大空のキックは相手GKに防がれるものの、弾いたボールを鳥井禅音が蹴り込んで大阪学院大学再びリードを奪う。このまま大阪学院大学が逃げ切るかと思われたが、アディショナルタイムに突入した90+7分、ゴール前の混戦の中、ルーキー・古川柊斗が押し込んで劇的な同点ゴールを突き刺す。試合は延長戦でも決着がつかずPK戦へ。PK戦では双方2人目のキッカーが失敗するが、その後はどちらも成功しサドンデスに突入。すると東北学院大学の6人目キックを、大阪学院大学GK・加藤理玖都がストップ。対する大阪学院大学は6人目も成功し、PK戦4-5で大阪学院大学が2回戦にコマを進めた。


【M13】九州産業大学 2(1-1)1 早稲田大学
  @セイホクパーク石巻フットボール場
 得点者:【九産大】中山大耀(10分、69分)/【早稲田大】今西正之輔(22分)

 九州産業大学(九州地区第4代表)と早稲田大学(関東地区第5代表)の試合は序盤からスコアが動いた。主導権を握ったのは早稲田大学だったが、先手を取ったのは九州産業大学。10分、ロアッソ熊本内定・中山大耀が先制点を挙げるが、早稲田大学も22分に今西正之輔がネットを揺らし、試合を振り出しに戻したす。1-1で迎えた後半は一進一退の攻防戦に。両チーム何度となく相手ゴールを狙うが、なかなか決めきれない。だが69分、九州産業大学は岩崎海駕のコーナーキックを中山が頭で合わせて勝ち越しに成功。そのまま九州産業大学が逃げ切り、2-1で試合終了。九州産業大学が中山の2ゴールで関東の雄・早稲田大学を退けた。


【M14】京都産業大学 3(0-1)2 日本文理大学
  @七ヶ浜サッカースタジアム
 得点者:【京産大】妹尾颯斗(68分、73分)、沖野眞之介(77分)/【文理大】横田翔也(33分)、井上陽斗(70分)

 先日行われた天皇杯で、J1・水戸ホーリーホックを2-0で下すジャイアントキリングを果たした京都産業大学(関西地区第1代表)だが、先制点を挙げたのは日本文理大学(九州地区第2代表)だった。九州産業大学は33分、横田翔也がコーナーキックを直接決める。1点を追う立場となった京都産業大学は68分、ゴール前の混戦の中で妹尾颯斗のシュートがネットを揺らして同点に追いつく。だがそのわずか2分後の70分、日本文理大は横田のコーナーキックを井上陽斗が頭で合わせて勝ち越し弾。関西王者・京都産業大学に対し、日本文理大学が2度にわたりリードを奪った。だが、ここから京都産業大学が怒濤の反撃を見せる。失点から3分後の73分、京都産業大学は末谷誓梧のクロスに妹尾が頭で合わせて再び同点に追いつくと、77分にはコーナーキックの流れから、途中出場の沖野眞之介がダイビングヘッドで逆転に成功。シーソーゲームを制した京都産業大学が、3-2で初戦に勝利した。


【M15】甲南大学 0(0-0)1 東海学園大学

  @女川町総合運動場 第一多目的運動場
 得点者:【東園大】久保周太郎(62分)

 東海王者・東海学園大学(東海地区第1代表)と甲南大学(関西地区第5代表)の試合は、互いに集中した守備で相手にゴールを許さずスコアレスのまま後半を迎える。試合が動いたのは62分。東海学園大学はショートカウンターから甲南大学のGKを引き出すと、浮き球を久保周太郎が頭で押し込んで先制点。このゴールが決勝点となり、東海学園大学がウノゼロ勝利を収めた。


【M16】東京国際大学 0(0-0)1 中京大学
  @WACK女川スタジアム
 得点者:【中京大】西森悠斗(65分)

 中京大学(東海地区第3代表)が一瞬の隙を逃さず、値千金の先制点で東京国際大学(関東地区第9代表)を退けた。前半はどちらも決め手を欠き0-0のまま後半へ。後半は攻撃のギアを上げた東京国際大学が主導権を握るが、中京大学は65分、GKのロングキックを起点に鮮やかなカウンターを仕掛け増崎康清がペナルティーエリアに侵入。ゴール前に入れたクロスを西森悠斗が頭で押し込み先制点を挙げる。失点を許した東京国際大学はその後猛攻を仕掛けるが、中京大学は堅固な守備でこれを防ぎきり0-1のままタイムアップ。先制点を守り切った中京大学が2回戦進出を決めた。