全日本大学サッカー連盟審判部会では継続的な学生審判員の育成を目的に、各地域より選出した学生審判員を本連盟主催の各種大会に割り当てしております。
2026年9月2日から9月12日にかけて、宮城県内・岩手県内の各会場にて行われました『2026年度 第50回 総理大臣杯 全日本大学サッカートーナメント(以下、「総理大臣杯」)』では、全国より選出した計19名の学生審判員(以下、「JUFA派遣審判員」)が本大会の全31試合において主審を担当いたしました。
JUFA派遣審判員は大会開幕前日の9月1日に各担当県内にそれぞれ集合し、大会開幕前研修を行いました。プラクティカルトレーニングでは、新競技規則の改正部分であるゴールキックとスローインのカウントのトレーニングを行いました。準々決勝までを担当する審判員16名で同じ共通認識を持ち、ただトレーニングを行うだけではなく、いつからカウントを始めるのかなど審判員同士で話し合い意見を出し合いながら理解を深めました。講義では、競技規則テスト並びに8月24日開催のオンラインセミナーで取り上げられた競技規則改正について改めて確認し、それぞれが翌日に控える1回戦に向けて準備を行いました。
大会期間中はそれぞれの審判員が担当する試合に全力で向き合いました。今大会から2026/27競技規則が適用される中、試合を円滑に進めるため、ゴールキック、スローイン、交代選手の5秒カウントや、負傷者の対応、キャプテンオンリーなど様々なルール改正に対応し、選手とコミュニケーションを図りながら、より良い試合運営を目指しました。また、各試合日の夜にも研修会を実施し、試合で起きた実際の事例の共有を行いながらディスカッションやインストラクターからの解説を踏まえて、スキルの向上に務めました。
決勝を担当した審判員4名は、これまでの事業において優秀なパフォーマンスを発揮したことを評価され、割り当てが行われました。決勝後に行われた表彰式では、同試合を担当した審判員4名に対しても表彰が行われました。
【表彰対象審判員】
・主審 渡邉彪斗 2級審判員(東海学生サッカー連盟/神奈川大学・4年)
・副審 生駒創史 2級審判員(東北地区大学サッカー連盟/東北大学・3年)
・副審 兼俵大海 2級審判員(九州大学サッカー連盟/長崎総合科学大学・3年)
・第4の審判 黒澤航介 2級審判員(一般財団法人関東大学サッカー連盟/日本体育大学・4年)
【インストラクターからのコメント】
赤阪修(全日本大学サッカー連盟審判部会員)
第50回という記念すべき節目を迎えた今大会では、「JUFA Referee Select Seminar」参加者の中から選出された「全日本大学審判選抜」のメンバーが審判を担当しました。
彼らは、『アットホームカップ2025 第23回インディペンデンスリーグ全日本大学サッカーフェスティバル』、『第9回全日本大学サッカー新人戦』、『第40回デンソーカップチャレンジサッカー 刈谷大会』など、全日本大学サッカー連盟が主催する各種事業を通じて経験を積み重ね、本大会に向けて定期的なセミナーや事前研修を実施しながら準備を進めてきました。大会期間中には、多くの試合やさまざまな事象を経験し、それぞれが審判員として大きな成長を遂げる姿を見ることができました。これこそが、審判育成事業の成果の一つであると感じています。
選出された審判員は全国各地域で活動しており、日常的に同じ環境でトレーニングを行えるわけではありません。しかし、それぞれが「One Team」の意識を持ち、オンラインセミナーや事前研修を通じて学びを共有しながら、本大会に向けて準備を重ねてきました。
一方で、審判員としてさらなる成長を遂げるためには、自ら課題を見つけ、自らを高め続ける姿勢が不可欠です。地域へ戻れば、それぞれが主体的にトレーニング環境を整え、テクニカル、タクティカル、フィジカル、そしてメンタルの各側面において研鑽を積んでいかなければなりません。その積み重ねが、次のステージへの成長につながると考えています。
私たちは審判技術の向上だけでなく、自立した人材の育成を目指しています。審判活動を通じて人として成長し、将来的には国内トップカテゴリー、さらには世界で活躍できる人材がこの中から生まれることを期待しています。
最後になりますが、本大会を支えていただいた選手、チーム関係者、大会運営スタッフをはじめ、すべての関係者の皆様に心より感謝申し上げます。第50回大会で得た経験を次の世代へつなぎ、大学サッカー界のさらなる発展に貢献できるよう努めてまいります。また次の大会で皆様とお会いできることを、審判員一同楽しみにしております。
【審判員からのコメント】
田中陽哉 2級審判員(一般財団法人関東大学サッカー連盟/流通経済大学)
この度、『2026年度 第50回 総理大臣杯 全日本大学サッカートーナメント』においてJUFA REFERE SELECTの一員として審判員を担当いたしました。私自身、総理大臣杯は去年に引き続き2年連続で参加させていただく形となり、多くの経験と学びを得ることができました。全国各地域から選出された審判員の一員として、大学サッカーにおける大きな舞台に立ち、試合を担当する機会をいただけたことを大変光栄に感じております。
普段は関東大学サッカー連盟審判組織のCOREに所属し、地域での審判活動に取り組んでおりますが、今大会では日頃の活動とは異なる緊張感やプレッシャーの中で試合を担当し審判員として試合を運営する責任の大きさを改めて実感しました。一方で、全国大会という大舞台だからこそ得られる経験も多く、自分自身の現在の課題や今後さらに伸ばしていく部分について考える貴重な機会となりました。
大会期間中は試合を担当するだけではなく、インストラクターの皆様からの試合後の振り返りの中でのご指導や、他地域の審判員の方々と意見を伝え合うことで自分自身の課題を客観的に見つめ直すことができました。ただ試合を担当するだけではなく、準備や振り返りを含めて一つ一つの活動に向き合うことの重要性を改めて学びました。
今回の大会で得た経験を一過性のものにするのではなく、今後の審判活動に活かして、一試合一試合を大切にしながら更なる成長に繋げていきたいと思います。全国大会という大きな舞台で得た経験は今後の審判活動において大きな財産になると感じております。今大会で学んだことを日々の活動に落とし込み、次にこのような大きな舞台に立つ際には、今回よりも成長した姿を見せられるよう日々の研鑽を積み重ねてまいります。
本連盟では、今後も継続的な学生審判員の育成に努めていきます。
参加JUFA派遣審判員 19名
・生駒創史 2級審判員(東北地区大学サッカー連盟/東北大学・3年)
・加藤聖二 2級審判員(一般財団法人関東大学サッカー連盟/自由学園大学部・4年)
・黒澤航介 2級審判員(一般財団法人関東大学サッカー連盟/日本体育大学・4年)
・糸井太陽 2級審判員(一般財団法人関東大学サッカー連盟/城西国際大学・3年)
・田中陽哉 2級審判員(一般財団法人関東大学サッカー連盟/流通経済大学・3年)
・松下陸大 2級審判員(一般財団法人関東大学サッカー連盟/文教大学・3年)
・林原晴 2級審判員(一般財団法人関東大学サッカー連盟/東京学芸大学・2年)
・榎本隆之助 2級審判員(一般財団法人関東大学サッカー連盟/日本体育大学・2年)
・藤井翼 2級審判員(東海学生サッカー連盟/愛知学院大学・4年)
・山田晴翔 2級審判員(東海学生サッカー連盟/名城大学・4年)
・渡邉彪斗 2級審判員(東海学生サッカー連盟/神奈川大学・4年)
・小澤拓夢 2級審判員(東海学生サッカー連盟/静岡産業大学・2年)
・行澤諒 2級審判員(関西学生サッカー連盟/京都教育大学・4年)
・北條結羽 2級審判員(関西学生サッカー連盟/関西外国語大学・4年)
・辻大楽 2級審判員 (関西大学サッカー連盟/びわこ成蹊スポーツ大学・4年)
・近藤琢哉 2級審判員(中国大学サッカー連盟/福山大学・4年)
・佐野生昂 2級審判員(中国大学サッカー連盟/IPU・環太平洋大学・3年)
・小澤陸央 2級審判員(中国大学サッカー連盟/福山大学・2年)
・兼俵大海 2級審判員(九州大学サッカー連盟/長崎総合科学大学・3年)
※各種情報は大会時当時のもの