JUFA 全日本大学サッカー連盟

デンソーカップ
『第32回デンソーカップチャレンジサッカー 熊本大会』2回戦マッチレポート
2018/02/20
 2月17日(土)、『第32回デンソーカップチャレンジサッカー 熊本大会』(通称:デンチャレ)は大会2日目を迎えた



○九州選抜 0(0-3)4 関東B・北信越選抜

 初日に全日本大学選抜を下す大金星を挙げた九州選抜と、先制されながらも逆転勝利した関東B・北信越選抜の一戦。
 試合序盤は関東B・北信越選抜がサイドを基点とした攻撃でペースを握る。対する九州選抜は、ロングボールを中心とした攻撃で攻め込むなど両チームとも特徴の出た攻撃を展開。試合が動いたのは前半の18分。関東B・北信越選抜は22番・金子拓郎がドリブルで切り込むと、混戦の中から右足でシュートを決めて先制する。その勢いのまま、26分には18番・氣田亮真が右サイドから流れてきたボールを収めると、左足を振り抜いて追加点を挙げる。さらに前半終盤の40分、7番・小野原和哉がインターセプトからミドルシュートを突き刺し3点目。関東B・北信越選抜が大きくリードを広げて前半が終了した。
 後半も、終始関東B・北信越選抜が試合の主導権を握った。関東B・北信越選抜は73分、22番・金子の浮き球のパスに抜け出した9番・イサカゼインが右足で冷静に決め4点目で勝負あり。九州選抜もロングボールを多用しながら攻めるが、関東B・北信越選抜の攻撃に押され続けて決定機を作れず。無得点のまま試合が終了した。


○関西選抜 1(0-1,PK5-6)1 関東選抜A

 PK戦で辛くも勝ち上がった関西選抜と、前回大会王者・関東選抜Aの“東西対決”。
 先手をとったのは、関東選抜Aだった。前半開始早々の5分、17番・相馬勇紀の左からのクロスに、9番・ディサロ燦シルヴァーノが右足で合わせて先制する。しかしその後は両チーム攻守が激しく入れ替わる展開となり、試合は次第に関西選抜が主導権を握る。しかし関西選抜は得点を決めることができず前半は0-1と関東選抜Aのリードで終了する。
 後半に入っても決定機を作っていたのは関西選抜だった。すると56分、10番・末吉塁がドリブルで左サイドからペナルティーエリアにカットイン。これを関東選抜Aのディフェンダーが倒し、関西選抜がペナルティーキックを獲得する。このチャンスに関西選抜はキッカーの9番・草野侑己がしっかり決めて、ついに同点に追いつく。その後は、両チームとも運動量が落ち始め決定機を多くはつくることができないままタイムアップ。勝敗はペナルティーキック戦に委ねられた。
 関東選抜AはGKの1番・小島亨介が、関西選抜のひとり目のキッカー・19番・和田健太郎のシュートをストップ。関東選抜Aのキッカーは失敗することなく進む。しかし、これを決めれば勝ちとなる5人目のキッカー、14番・中村健人のシュートはバーの上に。勝負は振り出しに戻った。しかし関東選抜Aは、1番・小島が奮闘し、関西選抜の7人目の14番・仲原潤也シュートを止めて再びリード。最後は、5番・鈴木大誠がしっかりと決め関東選抜Aが勝利し、2年連続の決勝戦に駒を進めた。


○全日本大学選抜 3(1-1)2 東海選抜

 まさかの初戦敗退を喫した全日本大学選抜と、初戦は悔しい逆転負けを喫した東海選抜の一戦。
 最初に動いたのは全日本大学選抜。13分に、19番・児玉駿斗がボールをカットして中央に抜け出した13番・小柏剛へ繋ぐと、そのまま右足で決めて全日本大学選抜が先制する。しかしその直後に東海選抜の、17番・土井智之が中央で相手ボールをカットすると、そのままドリブルで一気にゴール前まで運び右足シュート。あっという間に試合を降り出しに戻した。その後は全日本大学選抜がチャンスをつくるが、スコアは動かずに1-1のまま後半に突入する。
 全日本の名にかけて、なんとか初勝利を挙げたい全日本大学選抜は52分、7番・安部柊斗が中央で16番・橘田健人へと繋ぎ、さらに右サイドバックの22番・三国スティビアエブスへとパス。そして22番・三国のクロスに16番・橘田が頭で合わせて、2-1と再びリードする。さらにその3分後には、再び16番・橘田が中央で起点となり、13番・小柏へとすばやく繋ぐと、最後は11番・浮田健誠がダイレクトで決めて3-1とリードを広げる。その後は一進一退の攻防が続いたが、72分に東海選抜の7番・藤島樹騎也が左サイドから中央へとドリブルで突破し、右足でシュートを突き刺し1点を返す。しかし、東海選抜の反撃もこのままで、3-2で試合終了。全日本大学選抜が13番・小柏の1ゴール1アシストの活躍で、待望の初勝利を収めた。


○北海道・東北選抜 0(0-0,PK4-3)0 中国・四国選抜

 ともに初戦で敗れ、初勝利を狙う北海道・東北選抜と中国・四国選抜の対戦。
 試合は両チーム激しい攻防を繰り広げる展開となった。しかしディフェンス陣が奮闘し、体を張ったプレーで決定的なチャンスをつくらせない。後半は、北海道・東北選抜が選手交代を機に左サイドから崩し、たびたびシュートを放つが、ゴールまではいたらず。一方、中国・四国選抜も試合終盤にカウンターからゴール前に迫るが、こちらもゴールならず、試合は規定どおり延長戦を行わず、ペナルティーキック戦へと突入した。
 ペナルティーキック戦では、中国・四国選抜の2番手、赤木直人が失敗。4番手は両チームとも失敗するが、北海道・東北選抜は5番手の鈴木大貴がきっちりと決めて試合終了。PK4-3で北海道・東北選抜が勝利し、5位・6位決定戦に進むこととなった。